ちょっと前にね。何かの拍子で、ホモセクシャルの人たちの事を考える機会があった。
舘ひろしがいて猫ヒロシがいるように、タチとネコの問題である。
例えば、ネコ同士の人が出会ってしまい気が合ってしまったらどうするんだろう?逆もまた然り。その関係は成立しないのだろうか?
むむむむむ。なのである。
ピーン!
今度、しゅうちゃんに会ったら聞いてみよう!
と思ったのである。だって、しゅうちゃんは、なんでも知っているからね。
昔の職場の話。
高野さんっていうおじさんがいた。高野さんは、みんなから「サブ」と呼ばれていた。陰で。
サブと言っても、補欠とか控えという意味ではない。ホモセクシャル専門誌「サブ」から名づけられたらしいと、誰かから聞いた。
僕はおこちゃまだったので、そういう世界があることは知ってはいるが、なんとなく現実味を感じられないというか・・・よくわからない。
高野さんとしゅうちゃんは、とても仲が良い。
高野さんは、しゅうちゃんにこう尋ねたことがあるらしい。
「しゅうよぉ、おまえ、男と寝たことあるか?おれはよぉ、昔よぉ・・・」
その先はこんなところには書けません。子供が見ているかもしれないので。
そんな話もあって、職場のみんなは、サブとしゅうちゃんはそういう関係なんじゃないか?などと囁きあっています。
僕はおこちゃまだから、そういうことはまったくよく分からないので、そんな噂を立てるみんなのことを「バカだなぁ・・・暇だなぁ・・・」と笑っていました。
ある日のこと、
僕は、しゅうちゃんの住む、床の抜けた昭和の貧乏長屋を訪れていたのです。たぶん、Trash Box Jamの打ち合わせかなんかをしていたのかなぁ。忘れたけど。
ドンドンドンと、触っただけで破れそうな玄関のドアを叩く音が聞こえて、おもむろに扉が開きました。
「よぉ、しゅう、いるかぁ?」と顔を覗かせたのは、高野さんです。
僕は「あっ、こんにちは高野さん」と挨拶をします。
するとどうでしょう。僕の姿を認めた高野さんは、一瞬気まずそうな顔をして、「また来るわぁ」と言って、扉を閉めて帰ってしまったのです。
「ん?」「なに?」「今のなに?」
なんだろうな、としゅうちゃんは言ったけど、ぜーったいにおかしいじゃないですかぁ!
今のは、ぜーったいに、おれがお邪魔な感じだったじゃないですかぁ!なんなんですかぁ!あれは!
おこちゃまだった僕も、なんだか、少し分かったような気がします。
おこちゃまから少し脱皮をしかけた僕は、職場で、友人のエムって人に言うのです。
「金曜日にね、しゅうちゃんの家にね、高野さんが来てね、あっ、サブが来てね・・・そんでね・・・」
友人のエムに言うということは、職場の全部に噂が流れるということなのです。世界はそういう風に出来ているのです。職場はしばらく大フィーバーなのです。エムってすごい。
だから、今、僕は、しゅうちゃんに謝りたい。
しゅうちゃんとサブの「秘密」を、間接的にとはいえ広めてしまってゴメンね、と。
あっ、これを読んで秘密を知ってしまったという人は、オフレコでお願いしますよ。
舘ひろしがいて猫ヒロシがいるように、タチとネコの問題である。
例えば、ネコ同士の人が出会ってしまい気が合ってしまったらどうするんだろう?逆もまた然り。その関係は成立しないのだろうか?
むむむむむ。なのである。
ピーン!
今度、しゅうちゃんに会ったら聞いてみよう!
と思ったのである。だって、しゅうちゃんは、なんでも知っているからね。
昔の職場の話。
高野さんっていうおじさんがいた。高野さんは、みんなから「サブ」と呼ばれていた。陰で。
サブと言っても、補欠とか控えという意味ではない。ホモセクシャル専門誌「サブ」から名づけられたらしいと、誰かから聞いた。
僕はおこちゃまだったので、そういう世界があることは知ってはいるが、なんとなく現実味を感じられないというか・・・よくわからない。
高野さんとしゅうちゃんは、とても仲が良い。
高野さんは、しゅうちゃんにこう尋ねたことがあるらしい。
「しゅうよぉ、おまえ、男と寝たことあるか?おれはよぉ、昔よぉ・・・」
その先はこんなところには書けません。子供が見ているかもしれないので。
そんな話もあって、職場のみんなは、サブとしゅうちゃんはそういう関係なんじゃないか?などと囁きあっています。
僕はおこちゃまだから、そういうことはまったくよく分からないので、そんな噂を立てるみんなのことを「バカだなぁ・・・暇だなぁ・・・」と笑っていました。
ある日のこと、
僕は、しゅうちゃんの住む、床の抜けた昭和の貧乏長屋を訪れていたのです。たぶん、Trash Box Jamの打ち合わせかなんかをしていたのかなぁ。忘れたけど。
ドンドンドンと、触っただけで破れそうな玄関のドアを叩く音が聞こえて、おもむろに扉が開きました。
「よぉ、しゅう、いるかぁ?」と顔を覗かせたのは、高野さんです。
僕は「あっ、こんにちは高野さん」と挨拶をします。
するとどうでしょう。僕の姿を認めた高野さんは、一瞬気まずそうな顔をして、「また来るわぁ」と言って、扉を閉めて帰ってしまったのです。
「ん?」「なに?」「今のなに?」
なんだろうな、としゅうちゃんは言ったけど、ぜーったいにおかしいじゃないですかぁ!
今のは、ぜーったいに、おれがお邪魔な感じだったじゃないですかぁ!なんなんですかぁ!あれは!
おこちゃまだった僕も、なんだか、少し分かったような気がします。
おこちゃまから少し脱皮をしかけた僕は、職場で、友人のエムって人に言うのです。
「金曜日にね、しゅうちゃんの家にね、高野さんが来てね、あっ、サブが来てね・・・そんでね・・・」
友人のエムに言うということは、職場の全部に噂が流れるということなのです。世界はそういう風に出来ているのです。職場はしばらく大フィーバーなのです。エムってすごい。
だから、今、僕は、しゅうちゃんに謝りたい。
しゅうちゃんとサブの「秘密」を、間接的にとはいえ広めてしまってゴメンね、と。
あっ、これを読んで秘密を知ってしまったという人は、オフレコでお願いしますよ。