我がバンドは、情事バンドだったと・・・言わざるを得ない。ただ一人のために・・・おぐ情事バンド。おぐジョージとレイニーウッド・・・。
ドラムとエレキとアコギの超変則スリーピースな我がバンドに、ある日、新しいメンバーがやって来た。
キヨタとバーチーとダーオー。
残念ながら僕は、バーチーしか覚えていなかった。キヨタのことは、下川さんだと思っていた。よくよく考えてみると、下川さんというのは、僕の高校の同級の女の子であって、二卵性双生児の可愛い方の女の子であって、別にバンドとかやってないし、楽器とか弾いていないし・・・なぜ、下川さんだと思っていたのだろうか?謎なのである。
キヨタもバーチーもダーオーも、全員ウーマンである。つまり女性である。
おぐちゃんが、キヨタに「バンドやろうぜ!そんでオレと付き合おうぜ!」という前代未聞の勧誘の仕方で誘ったのである。
おぐちゃんの彼女になったキヨタがベース。キヨタの友達のバーチーがボーカル。メガネのダーオーが、昔ピアノを習っていたことがあるとかでキーボード。
オレらも初心者みたいなものだったけど、彼女たちの加入で、オレらは初心者から初級者に格上げになった。なぜなら、彼女たちは超にドが付くほどの初心者だったからである。
おぐ!なぜだ!!!?と聞きたかったが、おぐちゃんはこう言ったのだろう。
「キヨタと付き合いたかったからさ」
そういうヤツなのである。
そんなわけで、バンドメンバーは6人になった。男3人、女3人。毎日が合コンである。母屋から隔離された離れのオンボロの物置小屋で、思春期真っ只中の少年少女が、毎日合コンを繰り広げるのである。
がしかし、その頃の僕らにとっての自由とは、決して合コンではない。不器用な僕らにとっての自由とは、ギターギャンギャンギャン、アコギシャラリーンキラリーン、タバコスパスパスーなのである。女などにうつつをぬかしている場合ではない。合コンなんてクソ食らえ!なのである。
キヨタが来る前の物置小屋の風景。
バーチーがおぐちゃんの首根っこを捕まえて言う。
「もっとキヨタのことを見てあげてよ!」
なんなんだろうか、この集まりは・・・。グレコのリッケンバッカーをギュイーン。
それが僕らの夏の風景。我が情事バンドの風景だったんだ。
ドラムとエレキとアコギの超変則スリーピースな我がバンドに、ある日、新しいメンバーがやって来た。
キヨタとバーチーとダーオー。
残念ながら僕は、バーチーしか覚えていなかった。キヨタのことは、下川さんだと思っていた。よくよく考えてみると、下川さんというのは、僕の高校の同級の女の子であって、二卵性双生児の可愛い方の女の子であって、別にバンドとかやってないし、楽器とか弾いていないし・・・なぜ、下川さんだと思っていたのだろうか?謎なのである。
キヨタもバーチーもダーオーも、全員ウーマンである。つまり女性である。
おぐちゃんが、キヨタに「バンドやろうぜ!そんでオレと付き合おうぜ!」という前代未聞の勧誘の仕方で誘ったのである。
おぐちゃんの彼女になったキヨタがベース。キヨタの友達のバーチーがボーカル。メガネのダーオーが、昔ピアノを習っていたことがあるとかでキーボード。
オレらも初心者みたいなものだったけど、彼女たちの加入で、オレらは初心者から初級者に格上げになった。なぜなら、彼女たちは超にドが付くほどの初心者だったからである。
おぐ!なぜだ!!!?と聞きたかったが、おぐちゃんはこう言ったのだろう。
「キヨタと付き合いたかったからさ」
そういうヤツなのである。
そんなわけで、バンドメンバーは6人になった。男3人、女3人。毎日が合コンである。母屋から隔離された離れのオンボロの物置小屋で、思春期真っ只中の少年少女が、毎日合コンを繰り広げるのである。
がしかし、その頃の僕らにとっての自由とは、決して合コンではない。不器用な僕らにとっての自由とは、ギターギャンギャンギャン、アコギシャラリーンキラリーン、タバコスパスパスーなのである。女などにうつつをぬかしている場合ではない。合コンなんてクソ食らえ!なのである。
キヨタが来る前の物置小屋の風景。
バーチーがおぐちゃんの首根っこを捕まえて言う。
「もっとキヨタのことを見てあげてよ!」
なんなんだろうか、この集まりは・・・。グレコのリッケンバッカーをギュイーン。
それが僕らの夏の風景。我が情事バンドの風景だったんだ。