ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

選挙のプロの弟子っこ。

2015-03-22 07:43:02 | Weblog
選挙に出たって話。生徒会のね。

選挙で何よりも大事なのは応援演説だと、同級のエムからアドバイスがあった。
確かにそうなのである。

例えば、一年生の僕が、上級生の応援演説を取り付けたとする。そうすると、縁も所縁もない上級生の応援演説家の知り合い票を取り込めるのである。

出るからには当選したいなぁ、とドキドキしていた。落選したら恥ずかしくて登校拒否になるだろうなぁ、とワクワクしていた。

エムが提案する。
「知り合いのタケト先輩に、応援演説のプロがいるからさ、ちょっと頼んでみるよ」

確かにタケト先輩はすごいらしい。応援演説のプロらしい。岡田先輩が会長に当選した時も、無論のことタケト先輩が応援についていた。

がしかし、そんなすごいプロである。引く手数多なのである。
「ごめんね、やってやりたいんだけど、会長候補の応援を頼まれちゃっててさ」

そりゃあ、そうだ。なんたってプロだから。

で、どうしたか?だね。

実は、あまり覚えていない。

当選したのは覚えている。

でも、立候補したのが、会計監査だったわけで、会計監査ってのは、一年に2回くらい生徒会室に呼ばれるだけなのであり、そんなことは知らなかったのであり、全然面白くなかったのであり、ほとんど行かなかったのであり、新しい会長は記憶に残らない人物であり、フォークダンスのために教師と戦ったりはしない極々普通の人だったわけであり、僕にとっての夢の生徒会活動は、あっけなく終わったのであります。

そんで、ふと思いつき、エムにメールをした。
「あのさ、おれが生徒会の選挙に出た時、エムが応援演説をしてくれたような気がするんだけど・・・覚えてる?」

すると、返信。
「全然覚えてない!篠田先輩の家を見に行ったりしたのは覚えてる!」

一個上に篠田先輩という、それはそれは超絶な美人の先輩がいた。先輩が近所の坂道を歩いている。スーパーの買い物袋からネギが飛び出していたとしても、篠田先輩が持っていればフランスパンを持ってモンマルトルを歩いているように見える。といった具合の美女。

「エムさぁ、篠田先輩の自転車の◯◯◯に◯◯◯◯してたよね?あとさぁ、学級委員の小林さんの家の◯◯を◯◯◯に行ったりしてたよね?ほかにも無数にあるけどさ、あれさ、捕まらなくて良かったね。あの頃から変態だったんだね!」

すると、返信。

「うるさいよ!時効だよ!時効!」

中学生って、バカでいい。中学生は、バカがいい。