もう春になったはずなのに・・・。おかしいなぁ。あれぇ、おかしいなぁ。なんで外はマイナス6.5度なのかなぁ。なんで部屋の中の気温が5度なのかなぁ。ここは、北海道ではないはずだ。ここはカムチャツカではないはずだ。
もちろん、ノー暖房。だって、気分は春だから。ミモザも梅も、満開じゃんねぇ。あぁ、春だねぇ。
なんだか、コメカミの辺りが、寒さのさいでキシキシする。。、
中学に入って、何もしない割に随分と賢かった僕は、優等生になろっかなぁ・・・と思ったのかもしれない。
生徒会に入って、ゆくゆくは生徒会長にでもなるっかなぁ・・・思っていたのかもしれない。
小学校には無い委員があった。「文化祭実行委員」。
なんか、こういうの、やっておけば、内申点とかが良くなって、いい高校に入って、いい大学に入れて、いい会社に行くようになって、まぁまぁ楽にお金が稼げて、安泰な人生が送れるんだぜ!
っていうね、バカ中学生が考えつきそうなマヌケな思考回路。・・・だったのかなぁ。覚えてないけど。
とりあえず、それになった。どうしてもやりたかったから、ジャンケンに勝って、それになった。
文化祭実行委員てのは、生徒会の直参みたいなもの。生徒会直属の兵士たち。江戸時代でいうなら旗本。
なんのために戦うかっていうと、これが驚く。「文化祭でフォークダンスを踊るため」に戦う。これ、マヂ。オオマヂ。
小学生って、女子と手を繋ぐのとか嫌なのね。本当は繋ぎたいのに嫌だと言う、とかじゃなくて、嫌なの。なんだって、それはきっと、恥ずかしいから。だって、小学生の頃って、女子はみんな男子よりデカイし。
中学一年生の僕なんぞは、その先輩たちのフォークダンスに対する情熱に、目から鱗、青天の霹靂。先輩たちっていうのは、生徒会のお歴々。江戸時代で言ったら、将軍とか老中とか。
「中学生って大人なんだぁ」
「女子と手を繋ぐのに抵抗ないんだぁ」
「すげぇなぁ、中学生って」
「おれもフォークダンス、踊りたいじゃん」
そんなことを思う、12歳の夏、だったのである。
つづく。
もちろん、ノー暖房。だって、気分は春だから。ミモザも梅も、満開じゃんねぇ。あぁ、春だねぇ。
なんだか、コメカミの辺りが、寒さのさいでキシキシする。。、
中学に入って、何もしない割に随分と賢かった僕は、優等生になろっかなぁ・・・と思ったのかもしれない。
生徒会に入って、ゆくゆくは生徒会長にでもなるっかなぁ・・・思っていたのかもしれない。
小学校には無い委員があった。「文化祭実行委員」。
なんか、こういうの、やっておけば、内申点とかが良くなって、いい高校に入って、いい大学に入れて、いい会社に行くようになって、まぁまぁ楽にお金が稼げて、安泰な人生が送れるんだぜ!
っていうね、バカ中学生が考えつきそうなマヌケな思考回路。・・・だったのかなぁ。覚えてないけど。
とりあえず、それになった。どうしてもやりたかったから、ジャンケンに勝って、それになった。
文化祭実行委員てのは、生徒会の直参みたいなもの。生徒会直属の兵士たち。江戸時代でいうなら旗本。
なんのために戦うかっていうと、これが驚く。「文化祭でフォークダンスを踊るため」に戦う。これ、マヂ。オオマヂ。
小学生って、女子と手を繋ぐのとか嫌なのね。本当は繋ぎたいのに嫌だと言う、とかじゃなくて、嫌なの。なんだって、それはきっと、恥ずかしいから。だって、小学生の頃って、女子はみんな男子よりデカイし。
中学一年生の僕なんぞは、その先輩たちのフォークダンスに対する情熱に、目から鱗、青天の霹靂。先輩たちっていうのは、生徒会のお歴々。江戸時代で言ったら、将軍とか老中とか。
「中学生って大人なんだぁ」
「女子と手を繋ぐのに抵抗ないんだぁ」
「すげぇなぁ、中学生って」
「おれもフォークダンス、踊りたいじゃん」
そんなことを思う、12歳の夏、だったのである。
つづく。