閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

愛犬ウランの死

2015-02-11 10:00:25 | 閃き
我が家の愛犬「ウラン」が今朝、息を引き取った

彼女は永らく皮膚ガンで病弱だった

この1年はお腹にできたガンが頭ほどの大きさになり、歩く度に床に擦れるので

妻がタオル地で床に当たらないような衣装を作っては着せていた


しかし、それでもお腹の皮が破れ、血の混じった体液で汚れるので、数限りない枚数をミシンで縫っては使い捨てていた

病院の先生からは、良い服を着せてもらったと褒めて頂いていたが

治療は手の施しようが無いと言われ、残念ながら放置せざるを得なかった

病弱といっても食欲は旺盛で、細い身体の割によく食べるので安心もしていた


今朝、早くに仕事に出かけ、会社に到着する頃、妻から電話が入った

いつものように私たちのベッドで眠っているウランを起こしに行った時、冷たくなっていたそうだ

ウランは、いつも私達夫婦の間に長くなって眠る

私が居間で居眠りしたときは、決まって私の傍らに寄り添って眠るが、風邪を引きそうだと起こしてくれたことが何度もある


「ウラン」という名前の由来をお話しする

今から10年程前に我が家に1匹の雄猫の赤ちゃんがやってきた

程なくして、私が会社の同僚に頼んでいた雌のダックスフントがやってきた

この2匹は妙に仲が良くて、いつも一緒に遊んでいた

三女はこの2匹に「アトム」と「ウラン」という名前を付けた


程なくして我々が新しい家に引っ越した時、「アトム」は実家に残し、「ウラン」は我々と一緒に移った

先週、実家の母から「アトム」が亡くなった事を聞いた

死因は判らないが食べ過ぎで太り過ぎていたので、糖尿病だったかもしれない


そして今日、「ウラン」も亡くなった

同じ年の同じ時期に我が家にやってきた2匹は、同じ時に去ってしまった


「ウラン」を私一人で埋葬し、「ありがとうウラン、よくぞ我が家にやってきてくれたね、楽しかったよ、またおいで」と最期の言葉をかけた

クレオパトラの様に美しい顔立ちをした愛犬ウラン

きっと今度は人間になって私の近くにやってくるに違いない
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