閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

断乳

2016-11-13 21:14:29 | 閃き
次女一家が久しぶりに家にやってきた

取り立てて用事がある訳でもないが家に帰ってくるところが娘の良いところだ

我々夫婦は急いで買い物に行き、お歳暮を準備しながら食事の手当てをした

一家は変わらず元気で、孫たちは久し振りに観ても大きくなっているのが判る

しかし久し振りにスキンシップしたい我々の意に反して人見知りしているのか近くに寄って来ない

暫く時間を置けば何とかなると遠巻きに近づいて行った


食事時に気なって次女は今日から断乳していると話した

孫娘が1歳の誕生を迎え暫く経過したので思い切って選択したという

孫娘は母乳のお陰か1歳の誕生前に歩くようになっていたのは驚きであるが、それは母乳で育てたからだと私は考えている

いよいよそれも卒業の時になったと気楽に考えていたが、簡単ではなかった

次女は毎日吸わせていた母乳を急にやめたので、乳が張って痛くて氷で冷やす程なのだ

もっと大変なのは孫娘である

1歳になったばかりで分別もつかないのに昨日まで自由に飲んでいた大好きな母親の乳を飲ませてもらえないので怒り心頭である

言葉で話しても理解できる訳でもないので、ひたすら我慢させるのである

孫娘のかんしゃくは深夜まで続き両親どころか我々も寝不足にさせた


そんなに泣かせなくても少しづつやめさせればと思うのだが、それだとやめられなくなるのは理解できる

従って両親の方針に従うのみである

翌朝、婿は寝不足で食事を摂るなりソファーで眠りについていた


子育てから離れて久しいが、我が娘たちの断乳はどのようだったのであろう、全く記憶がない

人間は成長してゆく中で断乳のような試練が次々と襲ってくるだろうけれども孫娘には乗り切って欲しいと望んでいる

断乳は産まれて初めて臨む試練なのである