閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

日本一と宇宙一

2017-03-18 08:47:07 | 閃き
毎年年末に行っている或る経済団体の同期の役員の飲み会が開催された

昨年の年末はとてつもなく忙しく、気が付けば御用納めを迎えていたという多忙振り

交換する年賀状で、新年会に振り替えて開催しよう!と誰もが書いていた

だが、実際に開催できたのは3月の中旬、それだけ皆多忙である


宴会では酒が進むに従って他愛もない会話が継続してゆく

それは2次会になっても変わらなかった


年長者の輩は大の愛妻家である

酔えば酔う程、妻ののろけ話が繰り返される

ちょっと異常?と思いたくなるほどの愛し方である

そんな輩の口癖は「私は日本一妻を愛しているし、日本一幸せにしたい」である

余りに何度も繰り返すので1人の輩が、「俺は宇宙一だ!勝ったな」と囃し立てた

それを聞いた輩は「俺を馬鹿にした」と怒り出した

傍らにいた私は決して馬鹿にしていない、言葉の揚げ足を取っただけで本心ではないからと宥めたが、最後まで収まらなかった


日本一と宇宙一という言葉を単純に広さで比較すれば大きく違うのだが、その絶対値がどちらが重いかと言えば判らない

日本一と言った輩の重さは鉄よりも重く、宇宙一といった輩の重さは空気よりも軽いのだろう

酒を呑んで酔っ払った時に飛び出す言葉は本音が多い

理性がなくなり、つい言葉として発してしまう事もあるだろうが、日本一の輩の言葉を信じない同席者はいないのである

本当は恥じらいもなく素直にそう言える輩に嫉妬していたのかもしれない

羨ましいことである

コメント
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