カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

サバンナの匂いも知らずキリンの子

2018-09-17 10:43:50 | 日常あれこれ
 江津湖の付近を歩くといろいろなものに出会う。

 例年増えすぎて駆除に困る外来水生植物が、どうしたわけが今年は少ないと以前書いたことがあった。

 蚊も少ないし、きっと猛暑のせいだろうなどと書いた覚えがある。

 つい先日遊歩道を歩いていたら、ちゃっかり増え続けていた。

 
 (ウオーターレタス)

 小型のシラサギが餌を求めて、水草の上を歩いているのが見えた。

 つまり気温が下がって水草の生育環境が戻ったので増え始めたということなのだろう。

 除草の船とのイタチごっこが始まる予感がしてきた。

 
 (湧き水の出口の岩)

 岩に穴をくり抜いて、天辺から湧き水がチョロチョロと流れ落ちるように作られた小さな池がある。

 小さな池にはカワニナが棲息していて、そのうちの数匹がこの水の流れに沿って、岩を登ろうと取り付いていた。

 どこにもチャレンジ精神をもった生き物はいるもので、どこから来たのかと首を傾げる場所で魚を見たりすることもある。

 蛍の幼虫の餌になってしまうカワニナも、やがて岩の上から蛍並みに飛び立つ種族が出るかも知れない。

 
 (水辺動物園のキリンの子)

 下江津湖の北側には、動物園が隣接している。

 動物園の外からでも見える動物はけっこういる。

 象やキリンなどもよく見える。

 最近は国際的にも自然動物の保護が叫ばれていて、商業的な捕獲や取引は禁じられているものが多い。

 したがって、各動物園は自前で繁殖をすすめているが、交配にあたってはそれぞれの動物園が融通しあって、近親交配を避けるための工夫がなされている。

 このキリンの子も、この動物園で生まれたものである。

 この夏、この動物園では金糸猴(キンシコウ)という珍しい猿と、カバなどが死んでいる。

 記録的猛暑と、震災後の工事に伴う獣舎移動や工事音など数々のストレスが原因なのでは等といわれている。

 本来はサバンナや、密林などおよを動物園とは似ても似付かぬ環境が棲息域だった動物たちである。

 水草を歩くシラサギや、岩に登るカワニナのように自分の意思で振る舞えない。

 動物園は楽しくも哀しい場所なのだ。

 「サバンナの匂いも知らずキリンの子」

 確か6月の句会の、課題「匂う」で私が投句したもので、このキリンの子を詠んだものだ。

 
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