「僕とパニック障害の２０年戦争」のレビュー

アマゾンに書いていただいたレビューです。引用させていただきます。

「この本を読み終えて著者の半生を思いました。１８歳で突然降りかかったパニック障害という心の病。この病とさえ出会わなければ彼は普通に大学を卒業し、普通に就職し、普通に結婚していたに違いない。パニック障害とさえ出会わなければ。悪魔は常に彼にまとわりつきます。電車の中などは勿論、本来楽しいはずの大学生活にもパートの面接にも陰のように付いて回るのです。

辛い状態の中での仕事や一人暮らしなど、必死で自らの道を作ろうとしてまた失敗して、やがて歳月が流れる様は運命の残酷さ、不平等さを感じます。どちらかといえば、淡々としている文面にむしろ私は心を打たれました。彼の病気はもしかしたら治ることはないのかもしれません。それでも彼にたとえ小さくても一つでも多くの幸福が訪れることを願ってやみません。

星は５つでも良かったのですが、ページ数が少なかったので一つ差し引きました。しかし、少なくとも私には価格以上の価値はありました。」


このレビューを知った時、本当にうれしかったです。評価も高くつけていただき感謝しています。