気が付けば今日も多差路に置き去りにされている
僕は立ち上がり、横断歩道を渡ろうとする
突然、膨大な壁が立ち、激突する
それに何度もぶち当たり、跳ね返される
毎日、この繰り返し
周囲の人たちは器用に壁をすり抜ける
母親に手を引かれた幼子も笑い声さえ添えて
今日も長い一日になりそうだ
そのくせ人生は短い
僕は移動し、別の横断歩道を渡ろうとする
今度は鏡に激突する
ガラスに少しヒビが入り、僕の額から血が流れる
鏡からは血が滴り落ちているのだが
足元のアスファルトに汚れはない
人々は巨大ガラスさえも器用にすり抜ける
雲間から陽がこぼれた
人生に希望はないのだろう
それでも光がないと生きられない厄介な生き物
だから天からその幻想を落とすのだ
僕の脇にはサザンカが咲いていた
わざわざこの季節を選んで
何の希望も持たずに
僕は立ち上がり、横断歩道を渡ろうとする
突然、膨大な壁が立ち、激突する
それに何度もぶち当たり、跳ね返される
毎日、この繰り返し
周囲の人たちは器用に壁をすり抜ける
母親に手を引かれた幼子も笑い声さえ添えて
今日も長い一日になりそうだ
そのくせ人生は短い
僕は移動し、別の横断歩道を渡ろうとする
今度は鏡に激突する
ガラスに少しヒビが入り、僕の額から血が流れる
鏡からは血が滴り落ちているのだが
足元のアスファルトに汚れはない
人々は巨大ガラスさえも器用にすり抜ける
雲間から陽がこぼれた
人生に希望はないのだろう
それでも光がないと生きられない厄介な生き物
だから天からその幻想を落とすのだ
僕の脇にはサザンカが咲いていた
わざわざこの季節を選んで
何の希望も持たずに