ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

SAYAKA「ever since」

2021-12-20 10:48:04 | 音楽

年末になると、大きな事件が多く起きる印象があります。20年以上の歳月が流れましたが、世田谷一家殺人事件は、この時期になると思い出します。そして今年も大阪で大変痛ましい事件が起きました。クリニックの先生と患者さんには、ただご冥福を祈るしかありません。

 

そして神田沙也加さん急死のニュース。自殺と見られています。

 

「ever  since」

あの時咲いた花を 胸に抱いたまま歩き出せずにいた

道が見えなくて いつの間にか光りは姿を消して

どれだけ願っても またその夜が訪れるのなら

 

壊れかけた夢 拾い集めたらそう立ち上がって

ずっともう前だけを見て進んでいけばいいよ

そして僕らのあいだを駆け抜ける夜はいま

確かに何かの意味を持って

僕らを強くしていくんだ きっと

 

「ever since」は沙也加さんのデビュー曲であり、自ら作詞も手掛けています。

歌唱力は母親の松田聖子さん譲りの確かなものがありました。

そして歌詞ですが、10代半ばだった彼女の当時の心境を素直に表現していると思います。特にサビの部分はいいですね。「壊れかけた夢 拾い集めたら そう立ち上がって ずっともう前だけを見て進んでいけばいいよ」

この文章、凄く愛しいなあ。

そして最後は哲学的ともいっていい言葉で終えています。

沙也加さんのデビュー曲はオリコン5位と売れました。多分、当時は僕も親の七光り的な部分が大きいと見ていたと思うんです。しかし、その歌唱力、そして歌詞能力からしても、すでに一流のものは持っていましたね。

 

彼女の才能を見いだした宮本亜門さんによれば、沙也加さんはミュージカルに命を懸けていたそうです。その努力の末、彼女は本物のミュージカル女優になり、松田聖子の娘としてではなく、沙也加さん自身の本当のファンがついたのだと思います。

それにしても沙也加ちゃん、早すぎるよ。向こうの世界で重圧もないステージで思う存分、歌って下さい。ご冥福をお祈りします。

 

コメント
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