ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

松田聖子の時代

2021-12-25 11:42:08 | 

突然、最愛の娘を失い

松田聖子はディナーショーをキャンセルし

紅白出場も定かではない

 

40年以上も前になった1980年

松田聖子は彗星の如く僕らの前に現れた

当時の大人たちは、品性に欠ける、薄っぺらいと捉えていたかもしれない。

山口百恵の文学から松田聖子の動画へ

それが僕らにはパッと電気が点いたように思えたのだ

 

遠足だか社会科見学だかは忘れた

向かう道だったか帰り道だったかも忘れた

しかし、そのバスの中で松田聖子の「風は秋色」をクラスみんなで歌ったことだけは覚えている。

誰もが楽しそうで、流れる気色は眩しかった。

サレジオ教会での挙式の日は、誰からともなく理科室へ駆け込み、テレビをつけた。

そして、その狂騒の中で、娘は誕生した。

 

当時の子供はもれなく中年になり

青年は老人になった

あの頃、日本は若かった

そのエネルギーの結晶が、松田聖子なのかもしれない

コメント
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