ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

藤井、九死に一生 王座初防衛

2024-10-01 12:58:40 | 将棋
昨日、王座戦五番勝負第3局が行われ、藤井聡太王座が永瀬拓矢九段に勝ち、3勝0敗で王座を防衛しました。

それにしても第3局は熱戦でした。最終盤は生で見たのですが、AIの評価は五分五分でした。しかし、それはあくまでもAI同士が戦えば五分五分なのであって、指しているのは人間です。盤面を見る限り、永瀬九段がかなり優勢に見えました。しかも、藤井王座がすでに1分将棋に突入していて、永瀬九段は持ち時間を1時間近く残していました。
次第にAIの勝率も永瀬に傾いていきます。しかし藤井も後退してはいるものの決定打を与えません。いつの間にか永瀬も時間を使いきり、まだ藤井に逆転の余地は残してはいました。それでも永瀬の終盤は正確で、刻々と勝利に近づきつつあるように思われました。

藤井は最後の勝負手、9六香と王手をかけます。永瀬は9七歩と打ち、王手を防ぎました。ここで藤井は勝利を確信したのだと思います。9七歩と打ったために永瀬は9筋に歩を打てなくなりました。二歩の反則になってしまうのです。9筋に歩を打てないと藤井玉は詰みません。藤井、恐るべし。

それから少し指して永瀬ついに投了。朝9時から夜9時までの12時間に及ぶ激闘でした。藤井、永瀬共に内容が良く、名局賞候補ではないでしょうか。そして、この王座戦は藤井復活を印象づけるシリーズになりました。




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