昨日までの喜びが悲しみに変わるよ
あんなに空が丸く見えるこの頃なのに
たぶん君は許さない 女でいる限り
噂の後に割れた絆を
目の前に好きな女性がいればなおさら辛い
今すぐにやり直せば 甘い言葉が嘘になる
誰より愛しい女性よ 君と歩いた夏
胸によみがえる
一番身近な相手を他人の目の中で うぬぼれてた
誰より愛しい女性よ 君と歩いた夏
胸によみがえる
逢いたくなった時に 君はここにいない
二度と帰らない
作詞、作曲は桑田佳祐。
深夜ラジオで長渕剛は「桑田君は苺のショートケーキ」と言い、長淵さんは自身を地元の菓子か何かに例えました。要は「育ちが違う」と言いたかったのでしょう。
サザンの曲には上流の青春の匂いがします。僕もそれは多少苦手だったのですが、そうした感情を打ち消してしまう桑田佳祐の才能はやはり凄かったですね。
夏と言えばサザン。桑田さんは夏を文字と音で描く画家。「逢いたくなった時に君はここにいない」も夏を描いています。
どうも主人公の男が相当モテるようで、浮気をしてしまったのでしょう。その代償として「誰より愛しい女性」を失ってしまったという自業自得の話なんですけど、これが桑田マジックにかかると芸術作品になるのです。
「誰より愛しい女性よ、君と歩いた夏。胸によみがえる」
ここだけは共感出来ますし、このサビのメロディーが秀逸です。
「一番身近な相手を、他人の目の中でうぬぼれてた」
人によって受けとりようはあると思いますが、この表現は凄いですね。桑田さんはメロディーメーカーのイメージが強いですが、言葉の魔術師でもあります。
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