ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

祈り(長渕剛)

2023-03-10 11:21:07 | 歌詞

お前が去ってくその前に

なぜに電話くれなったか

優しすぎるお前のことだから

それが思いやりのつもりだったのか

 

俺たちいつでもひとつなんだと

あれほど話し合ってきたよね

お前のことはすべてわかっている

つもりの自分が悔しすぎるよ

 

二人でいくつもの夜をこえて

新しい朝が目の前だったのに

深く瞳を閉じて今 天女のように

お前はひとり空に帰る

 

作詞は長渕剛。冒頭の「お前が去ってくその前に、なぜに電話くれなったか」は、悔やみきれない男性の思いが伝わってきます。

「お前のことはすべてわかっているつもりの自分が悔しすぎるよ」

この女性は男性に重要なことを話していなかったことが伺えます。

「二人でいくつもの夜をこえて、新しい朝が目の前だったのに」という言葉からは、この二人には苦労が多かったのだろうと想像できます。

ここまでは若い男女の別れの歌詞に思えます。

 

しかし、「深く瞳を閉じていま、天女のようにお前はひとり空に帰る」という文章で、女性は亡くなったのだと分かります。

この最後の言葉によって、それまでの歌詞のイメージが一変し、男性が声をあげて、夜通し声をあげて泣いている姿が浮かびます。

 

2番に「今度生まれてくる時は、幸せな日々を送れるといいね」とありますが、これは男性の願望で、実際に人生がきついと、二度と生まれたくないという考え方をするようにもなるんですよね。この女性がどう思っていたかは分かりませんが。

 

全体を見渡して、無駄な言葉は一文字としてない歌詞ですね。この曲には若い頃の長淵さんの柔らかい声が似合います。

 

 

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藤井、名人挑戦へ 羽生、渡辺、谷川の底力

2023-03-09 12:44:59 | 将棋

昨日、A級順位戦プレーオフが行われ、7勝2敗で並んでいた藤井聡太竜王対広瀬章人八段戦は、藤井竜王が勝ちました。角換わりから先手の藤井竜王が攻め、広瀬章人八段が受ける展開。終盤、広瀬八段も反撃に転じましたが、僅かに及ばず藤井竜王が勝利し、名人挑戦を決めました。

 

珍しく決着がつくまで見ていましたが、ずいぶん記者が多く詰めかけていました。勿論、コロナが少し落ち着いていることもありますが、やはり「藤井、名人挑戦なるか」が注目を集めたようです。

谷川浩司十七世名人の最年少名人記録の期待がかかる藤井竜王に記者がお馴染みの質問をするのですが、いつもと少し違いました。「戦っている間は全く意識しない」と前置きした上で「谷川先生の記録に挑戦できるのは光栄なことです」と口にしました。子供の頃からの憧れである名人と谷川浩司。その後ろ姿をいよいよ視界にとらえました。

 

敗れた広瀬八段もこの対局には期するものがあったはずです。30代半ばの指し盛りとはいえ、もしかしたらこれが最後のチャンスかもしれないという思いがあっても不思議ではありません。何せ15才下の怪物がいますから、今後はなかなか大変でしょう。しかし、広瀬さんにも諦めず、頑張って欲しいです。

 

現在、4人の中学生棋士たちが輝きを放っています。藤井君は勿論ですが、王将戦で藤井竜王と内容的には互角以上に戦っているようにも映る羽生九段。いま、羽生さんは時の人ですね。

それから、棋王戦で後のない状況で、170手を越える藤井竜王との激闘を制した渡辺名人。少し藤井コンプレックスを払拭できたかもしれません。

そして昨日、藤井竜王も連敗中の実力派である大橋七段を降した谷川十七世名人。谷川さんはかつてのライバルである羽生さんの活躍が刺激になっている気がします。還暦を過ぎましたが、将棋は子供から年配者まで戦えるゲームです。谷川さんにはまだまだ現役での活躍を期待します。

 

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大谷、驚異の2連発 WBCのあり方

2023-03-07 11:20:05 | スポーツ

WBC強化試合で大谷翔平選手が2打席連続ホームランを放ちました。

1本目は低めの球をすくい上げました。打球が上がり過ぎていたので、平凡なセンターフライ、それでも大谷選手のパワーならフェンスギリギリまでいくかと思いましたが、ボールは遥かその上でした。膝をついて片手で打った規格外の一発です。 

2本目もバットの根元の方に当たってかなり詰まっていましたが、スタンドまで届きました。やはり大谷は怪物です。

世界最高の選手である大谷に他国のマークは集まるので、実力派の村上、吉田選手らもかなり楽に打てそうです。

 

WBCのあり方ですが、秋に開催するのがベストです。シーズン前の3月に全力プレーは難しいですね。秋、11月開催の問題は選手たちが疲れていることです。

なので、30才未満の選手が中心の大会にした方がいいでしょう。30才以上は限定的な枠を作ればいいと思います。

開催方法は、大リーグのポストシーズン方式を取り入れればいいでしょう。ベスト4までは5戦勝負、ベスト4からは7戦勝負でやれば、かなり本当の実力が分かる価値のある大会になると考えます。

 

今大会に話を戻すと、準々決勝からはトーナメント方式なので、投手力が大きなウェートを占めます。日本は100試合戦えば優勝でしょうが、一度負けたら終わりなので何が起こるか分かりません。

ダルビッシュ、大谷、山本、佐々木、これだけの投手を集めていますから、珠数制限はあるものの、優勝候補の筆頭ではあります。優勝の条件としては、投手陣が失点した時に、強力打線がカバーできるかどうかでしょう。

優勝の確率は40~50%とみています。野球大国の力を示して欲しいですね。

 

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12年前の諦観

2023-03-06 11:36:15 | 

新聞の中面を開くと

無機質に死者の名前と年齢が

紙面を埋め尽くしている 

その圧倒的な羅列は

僕の心を揺さぶった

 

年齢は様々で

ほぼ1世紀生きた人から子供まで

中には0という数字も混じっている

何も知らずに生まれ

何も知らずに死んだ

彼らに生まれてきた意味があったのか

僕には未だに解らない

 

まもなく津波がやってくる

海岸沿いの家族の決断は迫られた

おばあさんは言った

「私はもういい。先に逃げなさい」と

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初春

2023-03-02 11:40:34 | 

春は何かに似ている

例えばカーテンから漏れる眩しさ

例えば中古を新品にする魔法

 

高校生も春に似ている

彼らの自殺が増えている

子供から大人への架け橋を渡る時代

その橋はバランスを保つのが難しく

数知れない希望と不安が同居する

そして不安が希望を押し潰し

不安が悲観になり

やがて絶望に支配され

死神を呼んでしまうのかもしれない

 

全力を尽くしなさい

嘘はつかないように

誰とでも仲良くしなさい

大人になるには

それらを少しずつ捨てていくこと

純真な春ほどそれに気付かない

 

とまれ、皆が一斉に冬から夏への架け橋を渡り始めた

長いようで短く

短いようで長い

美しくおぼろげな橋を

 

 

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