えまちゃんと

C43(S205)日記とチャリ少し

あの女

2013-09-22 | Weblog
そう、忘れもしない高校の頃、デートの途中で本屋に行きたいと言われ付いて行った。
そして彼女は、おもむろにこの本を手に取ったのだった。
付き合っていた女の子が課題図書として有島武郎の「或る女」を選んだのだという。

当時、文学はおろか推理小説さえも読まなかった私は、その内容や作家についても興味はゼロであった。
私がこういう人間だと知って付き合っていたので、居心地の悪い思いさえしなかった。

10年位前だろうか、本屋で小説を吟味していると「或る女」が目についた。
その瞬間に頭の中で「有島武郎」と呼び覚まされた。
自分の中でこれ程までに、突っかかっていたとは驚いた。
フン、じゃあ読んでやろうかと手に取った。
解説を見れば、リアリズム文学の最高傑作とは何とも重く感じたのだった。
抑圧された時代背景は、その当時の私には何とも荷が重かったのである。

生活も随分と変わり、先日本屋でまた何の気なしに再会したのだ。
しかも、文字が大きくなって読みやすくなっていた。
今読まずして何時読む、と問われている様で数冊買う中の一冊に選んだ。
不羈奔放な生きざまを通せず、むなしく敗れた女の激情とやら、貪ろうじゃありませんか。。

話変わって、先日の擦過傷。
歳のせいか、治りが悪い。
よってベストシーズンに、乗れないでいるのでR。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする