共同所有（ポルシェ）

昨年末、ポルシェの共同所有を持ち掛けられました。
買う車種も、選定も、全てを任せる。そしてそれを半額ずつという。
この話、まったく興味が持てなかったのは、その持ち掛けられた人間が問題だったわけでもない。
私自身飛びつきたくなるような話であるはずなのに、一蹴してしまった。

人との共同所有といった事が、性格的に少し抵抗があるのは分かりますが、それだけでもない気がします。
地に足のついた生活といった部分、そして不便になることを恐れての事かもしれません。
もし718であっても半分所有するならば、335を維持しているのは厳しいでしょう。
となると、リッターカーくらいのモノに乗り換えて、普段の脚はそちらになるという事。
そもそも一緒に住んでいないのですから、共同所有ったって何処に置くかでその使い方は違ってきます。
10キロ圏内に置けたところで、普段使いは出来ますまい。
更には、そこまで車で行って乗り換えるってことは、常にどちらかが使えないという乗り方になります。
そんなの不便に決まっていますし、考えただけでもゲンナリします。

実はそれよりも、社会情勢が気になるのかもしれません。
取引先の廃業を目の当たりにし、家族経営であった会社は散り散りになり、当たり前にあったものが半年後には跡形もなく消え去った。
コロナ禍の影響がボディブローの様に効いてきたと感じます。
厳しい時代になると予想され、ポルシェどころではありません。
と言いますか、稼ぎが足らんのです。

不思議なことに、何年ぶりだろうと思うほど他の車を見もしない。
かと言って、335にダンパーを入れるとか、そんなこともせずに淡々と乗れているのがその証拠です。
壊れなければいい、と今それだけを願って使っている335です。