N-WGNの謎

ホンダのNシリーズには機会があって良く乗ったものです。
本当に使いやすく、そのデザインも垢抜けておりN-ONEなどのプレミアムグレードともなれば見た目も良くできている。
そんなNシリーズも4兄弟（４姉妹とでも）で発売されましたが、現在はN-BOX/の代わりにN-VANとなっております。

以前ホンダディーラーの方に聞いた話によりますと、首都圏などではN-BOXがダントツに強いですが、地方などではN-WGNが良く出ていると。
つまり地方では一人一台ではありませんが、軽自動車に大勢で乗るというのはあまり想定していないという事です。
その場合、横風の影響が大きくより重いN‐BOXを選ぶ必要性がないというものです。
スタイルとしてBOXが好きな方も多いのかと思いますが、現行のN-WGNに乗ってみると納得できるものです。
これ以上の空間が必要あるのか、と思えるほどの室内空間があり、同じようなグレード間で60キロの重量差があります。
軽自動車での60キロの違いは大きいでしょうし、何よりも私が思うのは横風の影響です。
そんなこんなで普通に使うにおいて、使いやすさを考えればN-WGNに軍配が上がるのかと思われます。
それでも尚BOXが売れ続けるのにはデザインが一因しているのは間違いないでしょう。

そつないデザインを続けるBOXに対し、WGNは癖のあるものです。
フロントデザインこそ慣れてはきましたが、リアに関しては閉口するばかりです。（個人的な趣味として）
一時、セカンドカーとして検討したこともあるくらい車としては魅力を感じています。
自身買うならばカスタムだと思うのですが、あのルーフ後方に付いているウィングスポイラーと、謎のデザインと感じるテールライト。
この２つにより、買う事が出来ないと判断しました。
あくまでも個人的な見解ではありますが、あのルーフのウィングスポイラーの大きさは何でしょう。
そういった需要があるのであれば、それはオプショナルパーツとして用意すれば良いと思います。
テールライトデザインについても、形、作り共に力が入っているようには見えません。
マイナーチェンジが昨年入ったといいますが、多少手直しはしたものの品よくまとまったという物ではない気がします。

首都圏では、本当にN-WGNを見かけません。
これをホンダはどう見ているのでしょう、売りたくないのか、そもそも出したのが間違いだったとでも思っているのか。
N-WGNは消滅するといった噂がある中、フルモデルチェンジをしたのは嬉しいものでした。
テールデザインを大幅に手直しすれば売れると思うのですが、今のホンダにそんな体力が無いのかもしれません。
N-ONEのフルモデルを同じ外板でしたことを考えれば、そういう事なのかもしれません。
であったとしたら、いっそのことN-ONEをN-WGNと統合した方がよかったのではないかとさえ思うのです。
飽きられてきているN-ONEと、売れないN-WGN。
次の一手をどうするホンダ？