「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

読解力

2007年01月29日 | 今日のお仕事 
「読解力はどうしたらつきますか?やはり本を読むしかないんでしょうか…」
と保護者の方から聞かれました。
確かに、基本的には読書量が大きいと思います。

中学の3年間ウチの塾に通い、結果的に同じ高校に合格した兄妹がいるのですが
国語の得点率は雲泥の差。
兄は、主語と述語が一致しない文を平気で書くような生徒で、国語が大の苦手。
妹は、学校代表に選ばれるくらい作文が上手で、もちろん国語は大得意。

男女の差があるとはいえ、ご家庭の教育方針や遺伝的な能力差は
たいしてないはずなのに…と思ったので、妹の方に聞いたことがあります。
すると、
「兄ちゃんは野球ばっかりやっていて、全然本を読まないから…。
 私は本好きだから、ちっちゃいときからいっぱい読んでるんだー。
 実は入試直前も読んでたんだよ!」
と教えてくれました。

正直言って、国語については、中学入学段階で既にかなり大きな個人差が付いています。
だから仕方ない、とあきらめるのではなく、中学からでも遅れた分を取り返すべく
努力してほしいです。
興味がある分野の簡単な本でいいので、読む習慣をつけること。
こればっかりは、塾の授業だけではなかなか難しいです。

ちなみに、受験生には
「毎日1題、じっくり時間をかけて解きなさい。
 記号問題も勘ではなく確信を持って選びなさい。
 そして、丸つけに時間をかけ、納得できなかったら質問に来なさい。」
とアドバイスしています。