「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

新春美術展

2008年01月07日 | 今日の1作 
今日は眼科の定期検診に行ったついでに
「新春美術展 石山寺の美と紫式部 源氏物語 千年紀
を見てきました。(詳しくはコチラ
会期前からずっと気になっていたので、思いがけず見られて感激でした。
平日だったのに想像以上に入場者がいて(オバサマが主流でしたが)
周りの人たちの独り言を聞きながらの鑑賞もまた面白かったです。

『源氏物語』は、内容が内容だけに「好きなお話」とは言えないのですが
千年も昔にこれだけの大作が書かれたというのはすごいことだと思うし
千年前の人も今の人と思いは共通なんだなと感じられて興味深いです。
次々といろいろな出来事が起こってドラマチックだし
登場人物が多い上に、それぞれのエピソードが豊富だし
『更級日記』で菅原孝標女が「早く読みたい!><」と書いていますが
当時の人々は、続きがどうなるのか気になって仕方がなかっただろうな
と容易に想像できます。
現代でいうところの「お昼のメロドラマ」みたいな感じでしょうか…。

今回は『源氏物語』をモチーフとした絵が中心だったのですが
十二単の一枚一枚の柄や、紅葉や松の枝の先など
細かいところまで行き届いている感じがして
「日本人てすごい!」「これ描いたの絶対A型だ!
などと、心の中で勝手なことを思いながら見てきました。


地方に住んでいて、しかも出不精なのですが
ホンモノを見る機会を逃さないようにしたいなあと思います。