「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

来るもの拒まず、だけれど。

2018年05月30日 | 今日のお仕事 
今年度に入って、学校を休みがちになっている生徒が
他の生徒の目を気にして塾に来づらいというので
同じ学校の同学年の生徒たちとはかち合わない曜日時間で
特別に個別指導に切り替えることにしました。

それでも、本人が来塾をしぶるときがあるので
塾をやめさせたいと思います、と
母親からお電話があったのが先々週。
わかりました、またお役に立てることがあったら
声をかけてください、とお話しして終了。

その1週間後
今日はちょっと本人が体調が悪いというので休ませます、と
父親からお電話が。

あれ?やめたんじゃなかったの?と思い
1週間前の母親とのやりとりをお話ししたら
「そんなことになってたんですか!?」と言われ。

我々としては、継続でも退塾でもどちらでも対応しますので
本人も含めてご家族でよくご相談なさってください、と
お話ししたのですが、「はあ…。」という気の抜けたような返事。
その後も連絡がなかったので、やはり退塾なんだな…と思っていたのですが。

今日、何事もなかったかのようにフツ~に来ました。
来ると思っていなかったので、事務室に現れた姿に
講師全員フリーズ状態。
慌てて準備をして、今まで休んだ分も含めて指導しました。

話を聞くと、どうやら両親の仲があまりうまくいっていないみたい。
ちょうど多感な時期だから、そういうのも
不登校ぎみになっている遠因なのかもなあ…。

思い返してみると、問題行動を起こす生徒は
たいてい親に問題があることが多かったです。
「子は親を映す鏡」という言葉もあるけど
子どもは外側からも内側からも
身近な大人の影響を受けやすいんだろうな。

この生徒の今後が心配ではありますが
静かに見守ることしかできないんだろうな…。