日本たたきが始まっているのか？

五月二十六日（火）晴れ。

朝は久ぶりに手抜きメニューで朝食。冷凍食品の「中華丼の素」を湯煎して即席の中華丼を作り、「ししじみ七十個（だったっけ）のちから」のスープに昨日の残りの「紅鮭」をチン。そう言えば、この「中華丼の素」には独身時代に随分とお世話になった。冷食のおかずとしては好きな方だ。のんびりしていたら、今日は昼から『アサヒ芸能』の取材が入っていたことを思い出し慌ててスタンバイ。

丁度良いバスが無く、車で待ち合わせの場所へ。駅で合流して喫茶店で一時間ほど。取材のテーマは、昨今の「佳子様報道について」というもの。難しい話なので、言葉を選んで話をさせて頂いた。

その後は事務所へ。段ボールの箱に入れたままになっている資料、と言ってもは新聞や週刊誌の切り抜きなのだが、少しずつ整理をしている。読んだ時は、タイムリーなもので、ナルホドと思ったことも、時間の経過してしまうと時事ネタとしては使えないことが多い。そのつど整理しなければと分かっているのに、ついズボラを決め込む。切り抜きの山を眺めつつ反省をした次第です。

世界動物園水族館協会（ＷＡＺＡ、スイス）が、日本動物園水族館協会（ＪＡＺＡ）の会員資格を停止したことが９日分かった。日本の水族館が和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲したイルカを入手していることが、倫理規範に違反していると指摘している。ホームページによると、ＷＡＺＡは満場一致で資格停止を議決した。国際組織との関係悪化により、日本の動物園や水族館が希少動物の繁殖などで海外から協力を得られなくなる懸念がある。ＷＡＺＡには５０カ国以上の団体が所属。ＷＡＺＡは昨年、東京で開いた会合で、追い込み漁で捕獲したイルカなどの入手を２年間一時停止するよう求めたが、ＪＡＺＡ側が提案を拒否したという。（産経新聞）

このことに関しては、近々私の考えを述べさせて頂くが、これは倫理観や動物愛護といったものからかけ離れて、単に「日本たたき」の一環ではないかと思う。日本の近代産業施設に対する世界登録遺産登録に韓国が猛抗議をしていること、また国連本部で開催された核拡散防止条約（ＮＰＴ）再検討会議において、最終文書案を各国に提示した中で、被爆地の広島、長崎への訪問を世界の指導者に促す文言が中国の圧力により削除された。

今回の「イルカ漁」に関することも、穿った見方をすれば、親中派の国と人が連携して「日本たたき」を行っているように思えてならない。あーあ面白くねェ-。こんな時は、悲憤慷慨の酒に酔う以外にストレスの発散方法がない。

消えてしまった音や声。

五月二十五日（月）晴れ。

昨日、横浜橋商店街で仕入れた「しじみ」を味噌汁にして、紅鮭と納豆の朝食。絵に書いたような日本の朝食を堪能した。しじみやあさりと言えば、私が小学生の低学年の頃には、「あさり売り」という人がいて、天秤棒の両端にあさりやしじみを入れた桶を担いで「あさりぃー、しじみぃー」と掛け声をかけながら行商をする人がいた。落語か何かで、この「あさり売り」が病人のいる家のそばに来ると、嫌がれる。という話を聞いたことがある。それは掛け声の「あさりぃー、しじみぃー」が「あっさり死んじまえ」と聞こえるからだそうだ。

まあこれは冗談だろうが、以前、連載させて頂いている「実話ドキュメント」に、「消えてしまった音や声」について書いたことがあった。例えば、前述の「あさり売り」に加えて、「なっとう、なっとう」の納豆売り、豆腐屋のラッパ、昼と終業を知らせる工場のサイレン、夏の風物詩の金魚屋と風鈴売り。アイスキャンディー屋のベル、屋台のラーメン屋のチャルメラの音、紙芝居の太鼓の音などである。新聞配達も、新聞を折って、親指と人差し指で挟んで滑らすと、「ピッー」と音がした。その時の配達の少年の得意顔を思い出す。あーあ昭和は遠くになりにけり、か。

久しぶりにウォーキングに出た。近所の手入れの良いバラの垣根に目を奪われた。綺麗な花にはトゲがある。とは美しい女性を薔薇に例えて、あんまり夢中になってはいけませんよとの戒めだが、そんな毒なら多少はしびれてみたいものだ。そう言えば水原秋桜子の句に「垣の薔薇白きが散りて径しろし」があるのを思い出した。一時間半ほど歩いて帰宅。途中地震あり。

今日は、楠公祭があるが、所用ありて欠席。五月は十日が母の命日、二十三日は岳父の命日、二十五日が楠公祭とお世話になった小早川久之先生のご命日、二十七日は帝国海軍がバルチック艦隊を撃滅した武勲輝ける海軍記念日、二十八日は盟友の清水常二さんの命日。五月は、何かとお仏壇に手を合わせたり、お祝いをしたりと行事が多い。

夜は、月に一度の町内の親しい方たちとの飲み会を近くの「たつ屋」にて開催。一時間ほど飲んで、京急の井土ヶ谷駅近くのスナックに転戦し、珍しくカラオケ三昧。今日も恙なしや。