白雲去来

蜷川正大の日々是口実

懐かしい「チキンバスケット」。

2015-06-12 18:52:49 | 日記
六月五日(金)晴れ後雨。

朝から支払いに駆けずり回った。税務署も情が無い。チョッと遅れると「延滞金」を上乗せしてくる。我々の支払う税金で暮らしているくせに、ふざけんじゃネェよ。とごちても仕方がない。ブルーな一日だった。

昼食は、伊勢佐木町の入口にあるインドカレーの「モハン」。ここの「ナン」が好きだ。私の若い頃には、まだファミレスなどなく、街の洋食屋さんが全盛を誇っていた。伊勢佐木町のオデオンの脇にあった「小西」のメニューには番号が付いていて、料理の名前ではなく、番号で注文したものだ。その頃ポピュラーだったものが、「チキンバスケット」と「ポークソテー・ハワイアン風」と「ナポリタン」だった。「チキンバスケット」と言うのは、鳥の唐揚げが半月形のバスケットに鳥の唐揚げが入って出てきた。必ず、レモンとパセリが付いていた。

ポークソテーの「ハワイアン風」とは、ポークソテーの上になぜか缶詰のパインが載っていた。ポークソテーの本場がどこなのかは知らないが、本当にそんな料理があったのかどうかは不明だ。この頃のレストランでは、なぜか大勢の人が、フォークの背にライスを起用に乗せて食べていた。子供の頃は、それが正式なマナーだと思っていた。

スパゲティィーも、いつの頃からか「パスタ」などと言うようになったのは、全くしゃらくさいではないか、ケーキのことを「スウィーツ」などと呼ぶのもそうだ。豚肉と鶏肉の「コラボ」何て言葉を聞くと、顔面に蹴りを入れたくなる。私は、一筋に、玉ねぎとウインナーを炒めた中にスパゲティーを入れてケチャップで味をつける。昭和の男だ、文句あるか。と言えば、家族は「また始まった」と知らんふりする。あーあ世も末だ。

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カツオの薬味

2015-06-12 18:09:15 | 日記
六月四日(木)晴れ。

午前中に所用を済ませてから事務所へ。窓を全開にして空気を入れ替える。昨日倉庫から持って来た本を書棚に収めたり、埃の被った段ボールを処分して新しい箱に入れ替えたり、あっという間に五時近くになった。慌てて、「そごう」へカツオ放浪記。

私の好きなカツオだが、カツオに欠かせないのが「薬味」である。私は、ネギをスライスし、生姜醤油にニンニクを入れて食べるのが好きだ。その際、ニンニクはチューブの物を使い、別の皿に出しておいて、まずカツオを生姜醤油につけて、それからニンニク、そしてネギを載せて食べる。一度、居酒屋に行ったら、カツオにワサビが付いてきて驚いたことがあった。先日、古書店で買った『食味の真髄を探る』(波多野承五郎著・犬養智子編・新人物往来社)の中に、「浜松では、。生らっきょうを齧りながら食べる」とあったし、土佐の高知では「生ニンニクを齧りながら食べる」。もっと珍しいのは「芥子」をつけて食べる地方もあるらしい。長崎では、カツオの大切れを小半日、醤油に浸けたものを芥子で食べるそうだ。

夜は、我が酔狂亭で、私流にカツオを肴に月下独酌。

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法華経寺の参道で飲んだ。

2015-06-12 17:38:39 | 日記
六月三日(水)雨のち曇り。

午前中に、在庫本を預かって頂いている倉庫に、本を取に行った。もう何年も預けたままになっているので、そろそろなんとかしなければと思っている。汗と埃でドロドロになった。

一旦帰宅して、シャワーを浴びて着替えを済ませて市川へ。友人と待ち合わせて、選挙ではないが「最後のお願い」を。様々な用事を済ませたがまだ三時前。一杯やるのには早いので、友人の案内で、日蓮宗大本山の寺院である法華経時を散策に行く。途中、永井荷風の愛した「カツ丼」で有名な「大黒屋」に行こうと思ったが、休憩時間だった。法華経寺は鎌倉時代の文応元年(一二六〇年)創立。山号は正中山。日蓮の説法と安息の地であり、境内の鬼子母神も広く信仰を集めている。いわゆる中山三法類(親師法縁、達師法縁、堺法縁)の縁頭寺である。このお寺での荒行は有名で、時には死人が出ると言う。社友で富士宮の金森和尚は、その荒行を何度も経験していると言う。

私も、若い頃に、ここの僧侶であった方のご縁で、イギリスのテレビ局の取材を受けたことがあった。雨上がりの参道を歩いていると、雨上がりの中、木漏れ日が苔むした石を照らしている。平日のそれも雨上がりの境内には訪れる人もいない。静けさの中で、日蓮上人に思いを馳せて手を合わせた。帰路、参道にある茶屋に入った。軽くビールとところてんで喉を湿していたら、気持ちの良いおかみさんのおすすめもあって、結局は居酒屋状態になってしまった。いい雰囲気のお店だった。テレビ番組で加山雄三が訪れたらしく、その折の写真が飾ってあった。参道のローソンの看板が茶色だった。周りの景色に気を遣ってのことだと思うが、良いことだ。

その後、市川に戻り、蕎麦屋で一杯。この蕎麦屋だが、そこいらの居酒屋よりもつまみが豊富で美味しい。結局、酔っぱらってしまい、蕎麦を食べずに帰宅。

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