五月二十日(月)晴れ後雨。
今朝は、マグロの刺し身に筋子にタラコ。朝から浪人には不釣り合いなぜいたくな食事だ。送ってくれた人に感謝しつつ食した。そう言えば、古代の中国では、冬至から百五日目あたりを「寒食」といって、一切火を使わないで食事をする日があるそうだ。(その故事が好きだが、長くなるので省略)。我が家の今朝の食事も、それに倣ったものではないが、ただ切るだけで、火を使わなかった。我が家流の「寒食」の日だ。
そう言えば、最近都会では「ハエ」を全く見なくなった。良いことだが、下水やごみの処理が良くなった証拠だろう。私の子供の頃は、ハエが飛び回る頃になると、電球の下に「ハエ取り紙」を吊るしたものだった。何年か前に、野村先生のメモリアルツアーで、先生の愛したフイリピンのマタブンカイという鄙びた海のリゾートに行ったことがあった。食事の折に、ハエが飛びまわっていて、手で追い払いながら食事をするという、煩わしい思いをした。本当に「五月蠅い」存在だった。
五月の蠅と書いて「うるさい」と読ませるほど、その昔、この時期のハエは人や食卓につきまとった。随分前にテレビのドラマの中で、若い女性の俳優が「貴方たち、ちょっと、ごがつはえよ」。と言って、思わず笑ってしまったことがあった。台本に「五月蠅い」と書いてあったのを、そのまま「ごがつはえ」と読んでしまったのだろう。町からハエがほとんどいなくなった今、「五月蠅い」と言う漢字も消えて行くのだろうか。
ニンジンが好きで、天ぷらやマリネにして良く食べる。夜は、そのニンジンのマリネに新生姜の甘酢漬けに、朝の「寒食」で最後の「茜霧島」をお供に、酔狂亭にて独酌。
今朝は、マグロの刺し身に筋子にタラコ。朝から浪人には不釣り合いなぜいたくな食事だ。送ってくれた人に感謝しつつ食した。そう言えば、古代の中国では、冬至から百五日目あたりを「寒食」といって、一切火を使わないで食事をする日があるそうだ。(その故事が好きだが、長くなるので省略)。我が家の今朝の食事も、それに倣ったものではないが、ただ切るだけで、火を使わなかった。我が家流の「寒食」の日だ。
そう言えば、最近都会では「ハエ」を全く見なくなった。良いことだが、下水やごみの処理が良くなった証拠だろう。私の子供の頃は、ハエが飛び回る頃になると、電球の下に「ハエ取り紙」を吊るしたものだった。何年か前に、野村先生のメモリアルツアーで、先生の愛したフイリピンのマタブンカイという鄙びた海のリゾートに行ったことがあった。食事の折に、ハエが飛びまわっていて、手で追い払いながら食事をするという、煩わしい思いをした。本当に「五月蠅い」存在だった。
五月の蠅と書いて「うるさい」と読ませるほど、その昔、この時期のハエは人や食卓につきまとった。随分前にテレビのドラマの中で、若い女性の俳優が「貴方たち、ちょっと、ごがつはえよ」。と言って、思わず笑ってしまったことがあった。台本に「五月蠅い」と書いてあったのを、そのまま「ごがつはえ」と読んでしまったのだろう。町からハエがほとんどいなくなった今、「五月蠅い」と言う漢字も消えて行くのだろうか。
ニンジンが好きで、天ぷらやマリネにして良く食べる。夜は、そのニンジンのマリネに新生姜の甘酢漬けに、朝の「寒食」で最後の「茜霧島」をお供に、酔狂亭にて独酌。