六月十日(水)晴れ。
車に乗っていたら私の携帯に癌で闘病中の古谷喜久男さんから着信があり、慌てて出たら、奥さんで「もう携帯を持っているのも、話をするのも辛い」と。悪い時期に悪い病気になて・・・。と話したら、突然、彼が電話に出た。「蜷川さん。長い付き合いを有難う」と。思わず、「何を言っているの、お礼を言うのは私の方だよ」と言ってから、言葉にならず、情けないことに、涙があふれて言葉にならず、せっかくかかってきたのに、電話を切った。車を路肩に止めて、声を上げて泣いた。無力感に苛まれた。奇跡が起きないだろうか。
関東地方が梅雨入りした。梅の実の熟す頃に降る雨の季節だから「梅雨」「入梅」か。そういえば、若くして亡くなった渡邊康司さんの小田原のお墓のすぐ横に梅の木があり、四月の命日の頃にはまだ青い実が生っていたのを思い出す。
青葉光 去来するのは月日のみ。との野村先生の句が胸を打つ。
車に乗っていたら私の携帯に癌で闘病中の古谷喜久男さんから着信があり、慌てて出たら、奥さんで「もう携帯を持っているのも、話をするのも辛い」と。悪い時期に悪い病気になて・・・。と話したら、突然、彼が電話に出た。「蜷川さん。長い付き合いを有難う」と。思わず、「何を言っているの、お礼を言うのは私の方だよ」と言ってから、言葉にならず、情けないことに、涙があふれて言葉にならず、せっかくかかってきたのに、電話を切った。車を路肩に止めて、声を上げて泣いた。無力感に苛まれた。奇跡が起きないだろうか。
関東地方が梅雨入りした。梅の実の熟す頃に降る雨の季節だから「梅雨」「入梅」か。そういえば、若くして亡くなった渡邊康司さんの小田原のお墓のすぐ横に梅の木があり、四月の命日の頃にはまだ青い実が生っていたのを思い出す。
青葉光 去来するのは月日のみ。との野村先生の句が胸を打つ。