白雲去来

蜷川正大の日々是口実

野村先生の「雷鳴」の七句。

2023-06-16 11:45:25 | 日記

6月10日(土)曇り。

午前中に、志村馨君が「ミスド」のドーナツを持ってきてくれる。最近は、余り食欲がないので、たまにの「ドーナツ」は有難い。二つ食べてから常備薬を飲む。夜は、「ミスジ」、こんにゃく炒め、レタスと塩昆布のサラダ。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。

弊社が発行した野村先生の『獄中日記・千葉編』には、獄中句集『銀河蒼茫』にはない句が出てくる。『銀河蒼茫』は二回改訂版を出しているので、当然ながら先生が、自らの句を厳選して校正し、掲載している。しかし、先生が句集に掲載しなかった俳句にも良いものが多い。

昭和47年9月13日の日記には、「雷鳴」と題して七句を詠んでいる。その中の二句は『句集』に掲載されているが、その他の句はあえて先生が落としている。『句集』に掲載されていない句は。

①人生依然こんとんとして雷鳴す。②書く稿をやめ雷鳴の窓しめに。③雷光と雷鳴のかん闇千仭。④この雷鳴ただごとならぬ国危し。⑤とほのいてゆく雷鳴と寝つつ知る。の五句。掲載されているのは、

①雷鳴はげし 一切合財過去にして。②すでに雷鳴 さりて星さえ虫さへも。

先生の本を読んでいて、こういった発見を知ることが楽しい。※在りし日の野村先生。赤坂にあった事務所にて。三上卓先生の写真が飾ってある。


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梅雨入りか。

2023-06-16 11:28:47 | 日記

6月9日(金)雨のち曇。

関東地方に「梅雨入り宣言」が出た。梅の実の熟す頃に降る雨の季節で梅雨か。梅雨の頃の花と言えば、誰もが思い浮かべるのが「アジサイ」。鎌倉散策などを思いつくのもこの頃だ。渡哲也の歌でも有名になった「くちなし」もこの時期の花だ。この花は漢字で書くと、読める人が少ない。「梔子」と書く。正直言って読めない。「くちなしの白い花、お前のような花だった」。どんな人を思い浮かべるのだろう。

高浜虚子の次女の星野立子の句に、「今朝咲きし くちなしの又 白きこと」というものがある。「今朝咲いたくちなしの、何て白いことだろう」。随分前に後輩から頂いた鉢植えのくちなし。大きくなって友人にあげてしまった。元気にしているだろうか。

夜は、友人らと、東京の老舗の「鳥鍋屋」で食事。ここのお店のことは、いずれ書いてみたいと思っている。


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