白雲去来

蜷川正大の日々是口実

あたりまえという奇跡。

2024-03-05 11:23:30 | 日記

3月2日(土)晴れ。

朝は、昆布とかつお節でたっぷり出汁をとって、冷ご飯を「お粥」にした。山芋と大根ときゅうりの自家製糠漬け。昼は抜いた。夜は、かた焼きそば、牛筋煮、トマトサラダ、山芋と大根の糠漬け。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。

テレビで大谷翔平さんを見ない日がない。日本人として百年に一人の逸材である彼に関するニュースは、野球の事でなくても嬉しい。結婚したと聞けば、相手が気になる。まるでミーハー状態である。その大谷さんが、とある医療機械メーカーのインタビューで、「岩手県の名物を教えてください」という質問に対して、答えたのが「一番のオススメは岩泉ヨーグルトです。本当に美味しくて、僕は世界一だと思っていてます」。と答えたそうだ。私は、大谷さんが「世界一美味しい」と言ったそのヨーグルトを一度も飲んだことがないが、お世話になっている盟友から、「岩泉ヨーグルト」を作っている会社の社長さんが書いた『あたりまえという奇跡ー岩手・岩泉ヨーグルト物語』(山下欣也著・センジュ出版)という本を頂いた。

山下さんが、会社の前身の「岩泉乳業㈱」の社長を引き受けた時には、2億8千万円もの累積赤字があった。2009年のことで、山下さんは51歳だった。その会社を特別な方法で作る「岩泉ヨーグルト」の販売や、化粧水の開発などで、現在では、グループ会社全体で29・5億円もの売り上げる会社に成長した。その本は、山下社長の「奇跡」と「軌跡」を自らが書いたもの。決して立志伝中の人と言った堅苦しさはなく、歩んできたことが淡々と描かれている。我が盟友のことも二か所に出ていて嬉しくなった。2016年の台風で会社や工場が壊滅的な被害にあった時、盟友が、我がことのように慌て、心配していたことを良く覚えている。天下の浪人をもって任じている私などは、山下社長のような生き方は出来ないが、さわやかな読後感に浸った。


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