3月5日(火)曇り。
朝食は、鶏五目御飯、ネギチャーシュー、大根の味噌汁。昼は、ホットドッグ1個。夜は、ナポリタン、ナスのレンチン焼き、冷食の手羽先揚げ。お供は、「村尾」。酔狂亭にて独酌。
初めてメルカリを使って、前から欲しかったNHKの『漢詩紀行100選』10巻セットを買った。それも未開封の物である。といっても発売から20年も経っているもので、音源はモノラルで、再生すると両端が切れている。画面いっぱいに映らないのだ。まあそれでも鑑賞するには問題ないので、良い買い物をしたと思っている。ちなみに15600円。他に売りに出されているのを見ると、ほとんどが2万円以上、高いものは3万円もする。私が買った物の後に『新・漢詩紀行』が出ているので、そのうちに・・・。
『漢詩紀行』の監修は、石川忠久先生。石川先生は、日本の中国文学者で、元二松学舎大学の学長。二松学舎と言えば、亡くなられた四宮正貴先生の母校であることを思い出した。『漢詩100選』に選ばれた詩の8割は知っているし、その多くが日本人の人口に膾炙されているものばかりである。それでも、詠われている詩の景色が背景に流れる。行ったことのない所ばかりなのだが、実際にその場所にいるような錯覚に陥る。
中学生の頃、一番最初に習ったのが杜甫の有名な「国破れて山河在り」で始まる『春望』だった。私は戦後の生まれだが、その詩に映画や写真で見た、敗戦で焼け野原となった終戦直後の日本の都市の風景が重なったことを覚えている。一日一枚を繰り返し三度ほどちびり、ちびりと見ている。買って良かったなぁー。