白雲去来

蜷川正大の日々是口実

不埒な読書三昧。

2024-05-31 18:02:16 | 日記

5月30日(木)晴れ。

朝食は、抜いた。昼は、総菜で買った天ぷらを煮て卵でとじた煮天丼。夜は、湘南餃子、冷食のカレーコロッケ、ナスのかば焼き。500ミリのドライビール1本でやめた。

起きてから、体調が悪く一日どこも出かけずに自宅にいた。昨日、事務所に行くと郵便受けが一杯になっていた。様々な案内状やダイレクトメールの他に『月刊日本』、大東塾の『不二』、愛知の栗野さんが発行している『牛喘荘通信』に加えて旧知の久田将義さんから新刊本『特殊詐欺と連続強盗ー変異する組織と手口』(文春新書)とお世話になっている山平重樹さんからは『山口組のキッシンジャーと呼ばれた男ー黒澤明その激動の生涯』(徳間書店)の二冊の献本。

自宅に帰るのももどかしく、京急の井土ヶ谷駅の近くのマクドナルドで、まず山平さんの本を読んだ。第一章は「政府に見捨てられた青年」。黒澤会長や野村先生が尽力してフィリピンのイスラムゲリラから解放した石川カメラマン救出の一部始終だ。浜松町にあった旧野村事務所にて、石川さんの救出に関して行った週刊誌『プレイボーイ』の編集者や国際浪人とか言うW氏などとの会談。私はその場にいたが、詳しいことはほとんど記憶にない。その時のことが、まるで昨日の出来事のように描写されている。さすがは山平さんと感心した次第。

群青忌などでお世話になっている平早カメラマンなど、身近な人たちが登場するので、あっという間に読了してしまった。本の表紙の写真には、お元気だった頃の黒澤会長の写真が使われている。私は、現役の頃の黒澤会長とはご縁がなく、初めてお会いしたのは昭和60年で、場所はマニラだったと記憶している。もちろん野村先生のご紹介であることは言うまでもない。山平さんの本を読んで、改めて黒澤会長の偉大な人となりを知り、感銘を受けた次第。以下は、その本の帯から。

山口組分裂を機に断腸の思いで渡世から足を洗った男はいまだ胸にたぎる情熱、その燃焼先を求めてフィリピンへと渡った。そこで反政府ゲリラによる「日本人カメラマン人質事件」に直面する。かつて対立してきた組織との間に緊張緩和をもたらした手腕から、現役時代は米国の”外交のプロ”とたとえられた男は、その交渉能力を捕らわれた青年救出のために発揮していく。だが、警察当局は放っておかなかった。男は世間を震憾させた「グリコ・森永事件」の”首謀者”とされて厳しい追及を受けることに……。さらに、縁があった大山倍達の遺言の立会証人となったことから、皮肉にも「極真空手の分裂」に巻き込まれていくー。引退後も波瀾万丈な運命をたどった侠、黒澤明の生涯を丹念に追ったノンフィクション!

しばらくは、不埒な読書三昧が続く。ふふふと頬が緩む。

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