二月一日(水)晴れ。
弊社の札幌社友会の梶浦直樹君のブログで知った「恋するトマト」という映画を見たくてツタヤに行ったが残念ながら取り扱っていなかった。せっかく来たので「上海」「武士の家計簿」「カジノ」「レツドバロン」と、古い映画でジョンウェイン主演の「騎兵隊」五作を借りた。五枚借りても千円である。「上海」は新作なので一泊、残りの四枚は一週間ということなのでのんびり見ることか出来る。
その「上海」だが、時代は大東亜戦争に突入する昭和十六年の初頭。日本と中国、アメリカの諜報員が入り乱れて権謀術策を競い合うという映画なのだが、ストーリーはともかく、「南京大虐殺」の虚構が語られる場面がある。はっきりとは言わなかったが、見るものにそういった事件があったということを刷り込む効果があることは間違いない。日本と日本人を貶めようとする中国のプロパガンダが、こういった映画の中で使われることによって、徐々に既成の事実となって行くのが恐ろしい。また帝国陸軍の軍人が出てくるのだが、彼らが着ている軍服が、どう見ても当時の国民党の支那兵の服装なのだ。思わず笑ってしまった。
映画の出来も★二つ、という所でしょうか。
ついでに同じ建物の中にあるブックオフで本を四冊買った。「文藝春秋」の昨年の九月号。特集が「運命を変えた手紙」で、私たちの世代には懐かしい「愛と死をみつめて」の「ミコからマコへ」に始まり、山口多聞などの軍人から政治家、芸能人、作家、などの人たちの手紙が掲載されている。しめて八十六人。これで三百円は安いものだ。あとは、福田和也の「人間の器量」、阿川弘之の「大人の見識」いずれも(新潮選書)、「ヨコハマ公園物語」(田中祥夫著・中公新書)の三冊で、いずれも二百五十円。何か幸せな気持ちになった。
映画に、読書に、酒。正にバラ色の一日だった。