6月14日(金)晴れ。
食欲がなく、朝食を抜いた。昼は、自宅でホットドック1本。夜は、お世話になっている方と、西横浜のイタ飯屋さんの「オアジ」にて、世相を肴の一献会。8時過ぎに帰宅。
新聞や週刊誌に月刊誌に掲載されているもので気に入ったものがあると切り抜いてスクラップしている。ほとんど趣味の物が多いが、「心に残る話」や「政治と食」に関するもの。最近では、『週刊新潮』に連載されている「知られざれる国旗の世界」というものをスクラップしていてる。きっかけとなったのは、第二回の「口紅で書いた『日の丸』で乾杯」という一文にいたく感動したからだ。
昭和26(1951)年9月8日、サンフランシスコでの講和条約調印式には吉田茂首相以下、池田勇人(後の首相)らの全権委員が参加した。講和条約に署名した全権団は帰路の飛行機内で、日本の国際社会への復帰と使命達成を祝い、祝杯をあげることになった。「しかし酒はあったが、日の丸がなかった」。そこで乗務員から口紅を借りて、ナプキンに日の丸を描いて、壁に貼って祝杯を上げたそうだ。
講和条約の調印に臨んだ吉田茂首相以下の全権団の心意気が感じられるエピソードだ。しかし、日本の国旗が日の丸でよかった。これが星条旗のようなデザインだったら、簡単に書くことが出来なかっただろう。第三回はウクライナ。その青と黄色の国旗は、今や日本人に知れ渡っている。欧州屈指の穀物地帯であるウクライナの国旗は、麦畑を覆う青空を表しているそうだ。ウクライナの国旗の黄色を見ると、ソフィアローレンが主演した映画「ひまわり」を思い出して、またその映画に現在のウクライナの惨禍が重なり、切なくなる。