白雲去来

蜷川正大の日々是口実

純喫茶。

2025-02-07 11:58:16 | 日記

2月5日(水)晴れ。

昼めしは、メンチカツにキャベツの千切り添え、ナポリタンと目玉焼き、玉ねぎのスライスコンソメスープ。夜は、清風楼の焼売、水餃子、ボロニアソーセージ、レタスの温サラダ。お供は、「黒霧島」をお湯割りレモンスライス入れ。酔狂亭にて独酌。

先日、図書館の帰りに喫茶店へ入った。駅の近くにあり、そのお店の前を何年も前から通っていたのだが、入ったのは初めてのことだった。ドアを開けて店に入れば、懐かしい昭和の香りが店中に漂っていた。今では、死語となってしまった「純喫茶」だ。店内は、明るすぎず、かといって暗くもなく、落ち着いて本が読める、丁度良い明るさ。壁には、油絵が何点か、掛っており、アルトサックスの軽快なJAZZが流れていた。アメリカンコーヒーをオーダーしたら、大き目のカップに入った、とても香りの良いコーヒーが運ばれてきた。最近、スタバやドトールのようなお店の波に押されて、こういった喫茶店が少なくなった。

私が若い頃から良く通い、待ち合わせのお店として利用していた、横浜は馬車道にあった「ウイーン」も閉店してしまった。その昔に流行った歌に「学生街の喫茶店」というものがある。「君とよくこの店に 来たものさ。訳もなくお茶を飲み話したよ。学生でにぎやかなこの店の、片隅で聴いていたボブ・ディラン。あの時の歌は聴こえない。人の姿も変わったよ。時は流れた」。この歌を聞くと、なぜか「ウイーン」を思い出す。学生で賑わっていたわけではないが、通りに面した、大きなガラス張りの席が好きだった。馬車道の入口にあった、ハンバーガー屋の「珈琲屋」や「ウイーン」の前にあった映画館「東宝会館」もなくなり、人の姿も変わり、時は流れた。

そのレトロな喫茶店で、文庫本を読んでいたが、活字がほとんど目に入らず、ページの中に、過ぎ去りし日々のことが、走馬灯のように巡ってきた。次は、このお店で「モーニングセット」でも食べてみようと思った。※かつて馬車道にあった喫茶店の「ウイーン」。

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