白雲去来

蜷川正大の日々是口実

三十六年ぶりに、津久井龍雄氏の本を読んだ。

2009-02-26 21:49:11 | インポート

二月二十四日(火)雨。

 雨が降ると、多少は花粉が飛ぶのを押さえられるのだろう、くしゃみの回数が減った。テレビで、家に居ても花粉が入ってくるので、洗濯物や布団を干す時は、気をつけて下さいとか、フローリングは、いきなり掃除機をかけるよりも、まず拭いて下さい、と言っていた。

 今や、国民的な病気となった花粉症だが、これだけ医療と科学の発達したわが国において、これを何とかしようとする、国家的な対策が出来ないものなのだろうか。

 朝食後は事務所にて、国家社会主義者の屈指の理論家であった津久井龍雄氏の調べ物をするために、久し振りにがぁーと本を読んだ。「証言・昭和維新」(新人物往来社刊)と「異端の右翼ー国家社会主義者とその人脈」(新人物往来社)の二冊である。

 「大吼」の春号に、猪野健治先生にご依頼した原稿に津久井龍雄氏のことが書かれていたので、そのおさらいをした。

 「マルクス社会主義と国家社会主義の共通点は何であるか。それは、国家の目的が共同生活にあるとする点にほかならない。一般社会主義は、土地も資本も共同生活に使用することを主張するするものだが、その点では、国家社会主義も異存はない。その点で、国家社会主義は、社会主義の一種であることを主張する権利を有する」(「異端の右翼」一四七頁)。

 「大右翼史」の著者である荒原朴水先生は、「国家社会主義は、右か左か真ん中に線を引いて区分すれば、明らかに左である」と仰っていた。津久井氏の本を読んだのは、私が二十二歳の頃。今読んでも、難解なのに、当時の私が理解できたのだろうか。いや出来まい。その証拠に、睡魔との戦いの結果、ようやく一冊読了しただけだった。

 夜は、お世話になっている方に、代官山の高級レストランにご招待された。名前は知っていたが、生まれて初めて入る店である。味は、言うまでもない。高級な店と言うものは、味はもちろん、そこで働く人たちの「味」も一流なのだと感じた次第。お土産に頂いたクッキーに、家族は大喜びであった。

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