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2月8日(土)晴れ。
良い天気なので、午前中に1時間のウォーキング。途中で前から気になっていた「インドカレー」の店で昼食。バターチキンカレーとナン。帰宅後は、機関誌の編集。夜は、盟友らが来横とのことで、中華街へ。「安記」で食事の後に「ラッキー」のお店へ。その後「サリーズバー」へ転戦する。
私の好きなお店の一つに、横浜は馬車道にある天ぷら屋の「天七」がある。カウンターに座って目の前で板さんが、様々な物を揚げてくれる。使っている天ぷら油が良質なのか、重い感じがしない。ただ残念なのが、日本酒の品揃えは良いが焼酎が良くない。それでも好きなお店なので、年に何回かは利用させて頂いている。
天ぷらと言えば、若い頃には、良くこんな物にお金を払って食べるな。と思うことがままあった。例えば蕗の薹やこごみ、タラの芽などである。それが歳と共に、それらのエグミや渋さが美味に感じるから不思議なものだ。フキの花のつぼみが「蕗の薹」である。もう三十年以上も前に網走の「切り通し農場」という所で作業をしていたことがあった。早春、といっても三月に入ってからだが雪解けの頃に蕗の薹が、わーっと叫びたくなるほど沢山顔を出しているのを見たことがあった。当然、取って食べることなども出来ないのだが、しばらくすると三十センチぐらい大きくなっていた。「薹が立つ」とはこう言うことかと実感した。蕗の薹、タラの芽、こごみ・・・。「季節を食べる」とは言い得て妙である。
蕗の薹と言うとすぐに頭に浮かぶのが、横浜に縁のある女流俳人の中村汀女の句。横浜の野毛山公園という所に「蕗のたう おもひおもひの 夕汽笛」という汀女の句碑がある。汀女は大蔵省官吏の夫と昭和五年から西戸部町の税関官舎に住み結婚後に中断していた句作を再開した。汀女には横浜を詠んだ句が多いことでも知られている。随分前に「横浜の句碑」というような本を出そうかとも思ったことがあって、資料を随分集めたが、挫折したままだ。※写真は「天七」のカウンター。