二月十七日(日)晴れ。
いつまで寝てんの。と家族に起こされる。「また飲みすぎたんじゃないの」とは子供たちの言葉。それに対して私は、旧約聖書の箴言を引用して、こう諭した。「酒を心の傷める者に与えよ。彼飲みて貧しきを忘れ、またその悩みを思わざるべし」と。
言い終わったときは、私の周りに誰もいなかった。家族といてもむなしさを覚えるのはこういう時だ。というのは嘘で、元気に遅めの朝食。愚妻は、サリーズバー主催のボウリング大会に出席するので、友人のタラコちゃんと一緒に私が送って行った。私は、下の子供と、イセぶら。最近は、この「イセぶら」が死語になった。伊勢佐木町をぶらぶらして買い物をすることの略である。
有隣堂で本を買って、旧松坂屋の後にできたスーパーで買い物してから、ケンタでお茶。寒いけれど天気が良いし、子供と歩くのもいいものだ。子供たちが小さい頃は、この時期にお雛様を飾ったものだが、いつの頃からか飾らなくなった。お雛様の一番上にいるのが「お内裏ひな」。これは天皇、皇后の形をした人形である。
恐らく、共産党など皇室の否定論者でも女の子のいる家は、桃の節句にお雛様を飾るに違いあるまい。皆、知らずに両陛下を飾り、敬っているのだ。これが日本の心と言うもの。
夜は、子供たちを相手に、軽く飲んで、早めに寝た。