白雲去来

蜷川正大の日々是口実

ミルトジャクソンのビブラフォン。

2013-02-13 23:55:30 | インポート

二月十二日(火)曇り。

 天気予報では夜半から雪になると言っていたが、気象庁は前々回の予報が外れたトラウマか慎重になり過ぎているように思っている。晴れだろうが雨か雪だろうが、そんなことでジタバタしても仕方がない。お金を払って情報を得ているわけではないのに、グズグズ言うなって感じである。晴れようが、雨だろうが死ぬわけではない。

 

平日は、朝食が済むと我が家にいるのは私だけである。最近、コーヒーが好きになり、必ず、二三杯は飲む。コーヒーは、一杯づつ入れる「モンカフェ」が好きだ。我が家は日当たりが良いので、コーヒーを飲みながらメールを確認したり、フェイスブックを見たりと、午前中はのんびり過ごす。テレビは十一時半のニュースの時間までONにしない。それまでは大体CDを聞いている。

 

どんな音楽か・・・?。その日の気分でJAZZから青江三奈までさまざまである。原稿を書いている時は、耳触りの良いMJQの時が多い。高校一年生の夏に、世田谷の環八沿いにあった「タマリバー」というドライブインでアルバイトをしていた。自由が丘で乗り換えて上野毛まで行き、多摩美の前を通ってすぐにその店はあった。

 

早めに自由が丘に着けば「5スポット」というJAZZのお店で暇を潰した。イソノテルヨの監修と言う店で、地下に降りて行く階段の壁にはミュージシャンの壁画が飾ってあったのを覚えている。そのお店の近くの古書店で林芙美子の全集を買った。お金がなくて、手付金を払って給料日まで待って貰った。高校一年生でなぜ林芙美子だったのか・・・。

 

「放浪記」「浮雲」といった彼女の代表作になぜか心か惹かれた。多分、親一人子一人という環境ゆえに彼女の「薄幸」に共感したのかもしれない。芸術座で有馬稲子の「浮雲」を見たのも高校生の頃だった。事務所の書棚にあるその本を見るたびに、当時のことを思い出す。


JAZZなんか分からなかったが大人の真似をしてコーヒーを一杯だけの贅沢をした。「5スポット」でしびれたのがMJQの「ジャンゴ」だった。いつ聞いてもミルトジャクソンのビブラフォンの中に、十代の頃の自分を思い出すことがある。それでも十六歳の私にはJAZZは気取り過ぎていて、余所行きの洋服を着ているような気がしてならなかった。


幸いに、十代の感性に合う音楽と出合い、それが当時のヨコハマにハマり過ぎていてすぐに夢中になった。モダン・ホワイト・ブルース。とりわけクリームにはすべての価値観が凝縮しているような気がしてならなかった。ジョン・メイオールと彼のブルースバンド。オーティス・スパン。シカゴ。アルバート・キングetc。右翼のくせにと笑われそうだが、ヨコハマに生まれ育った出自は消せることはできない。


こんなアホなことを書いているのは・・・。当然酔っているからである。ブルースについて書いているのに「黒霧島」を飲んでいる。矛盾と、いい加減と言う服を着て酔っている。今夜も酔狂亭で大破・轟沈。文句あるか・・・。


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紀元節。

2013-02-12 19:03:24 | インポート

二月十一日(月)晴れ。紀元節。

 起床後に、玄関に国旗を掲げる。はるかに神武天皇の肇国の昔を偲び、橿原神宮を遥拝。子供たちに、紀元節の意味と意義を教えてあげた。私は超のつく音痴なので、恥ずかしながら「紀元節の歌」は教えられなかった。どうも、途中から「一月一日」のメロディーになってしまうのである。


午後から、事務所へ行き片づけを行った。ビデオや野村先生の資料の整理など。今年は、野村先生の二十年祭となる。その記念事業でパンフレットを作るつもりなので、過去に行ってきた「群青忌」のビデオや資料をまとめた。しかし、余りにも量が多いので、とても一日では整理がつかない。しばらく、陽気の良い日をみて本格的に事務所の整理を行おうと思っている。何せ、荷物が多すぎて、何処から手を付けて良いのか分からないような状態になっている。心を鬼にして、捨てるものは、捨てるようにしよう。


夜は、久しぶりに、カメちゃんを誘って「やまと」へ。休日とあってお店は満席だが、常連さんばかり。一時間ほどしてヒデちゃんが参戦。「一休」寿司が休みなので、近くの焼肉屋に転戦。といってもほとんど肉を食べずに、ハチノスとナムルでチャミスルをやった。マンセー、マンセーと適当に飲んで帰宅。


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「燃えよ祖国」の第194号が完成した。

2013-02-12 18:09:29 | インポート

二月十日(日)晴れ。

 今日も午後から事務所に行き機関誌「燃えよ祖国」の製作作業。機関誌は、外注すれば、楽だし、もっと良いものが作れるのは分かっていても、印刷代にン十万円もかけるほど余裕はない。もともと機関誌と言うものは手作りで出すものだと思っている。


今は、ほとんど機械化されたので随分と楽になった。手作業は、余白切りと発送の作業だけだから、以前から比べたら楽ちん、楽ちんである。

 

機関誌づくりの手順は、まず原稿の整理。以前はページ・メーカーというソフトを使っていたが、最近新しいソフトに変えた。ページのレイアウトや写真の挿入など、これもかなり頭を使う。そして、まずプリンターで、第一稿を印刷する。そして誤字脱字などの校正。そして、更に第二稿の印刷。OKならば、印刷に入る。

 

印刷が完了すると、次は丁合、といって頁を揃える作業だ。以前は、手作業でやっていたので、これが一番手間のかかる作業であった。現在は、丁合機という機械が自動的にやってくれる。本当は、二台あるとアッと言う間なのだが、贅沢は言っていられない。

 

丁合が終われば、中綴じと中折り。これも以前は、特殊なホッチキスで手作業で行っていたが、応援してくれる方から「中綴じ、中折機」を購入して頂いたので随分と楽になった。贅沢を承知で言えば、これらの一連の製本作業をすべて自動的に行うことの出来る機械があるのだが、セットで百万円もする。宝くじに希望を託すほかにない。

 

お陰様で、七時前に、完了した。当然、自分へのご褒美の酒。といっても酔狂亭での月下独酌だが、ホッとした分、酒が美味かった。

194※ご興味のある方は見本誌1000円でお送りいたします。メール等でご連絡下さい。


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機関誌の印刷で事務所にカンズメ。

2013-02-12 17:30:49 | インポート

二月九日(土)晴れ。

朝から機関誌の印刷のために事務所行き。私の事務所は冬は地獄である。日当たりは悪いし、高台にあるので風が強く、コンクリートでも冷える。まるで冷蔵庫の中にいるような感じになる。


急いで内装をしたので、うっかりと断冷、熱材を入れるのを忘れ、コンクリートに薄いじゅうたんを貼っただけにしてしまった。作ったときは秋だったのでさほど寒さは感じなかったが、冬になって寒いのなんのって、参ってしまった。暖房も、タカをくくって動力を必要とする大型の冷暖房機を入れずに、家庭用の物を二台設置したのだが、これがほとんど役に立たない。本や資料ばかりなので、石油ストーブなど、火の気の物は怖いので置いてない。


この時期は、いつも重ね着して、じっと気休めの暖房が効くのを待つ。まあそれでも、寒い分電気代が安く済むと思って、しのいでいる。


機関誌の印刷が完了する間に、事務所の片づけをした。本も次から次と溜まるので、心を鬼にして、百冊ほど廃棄した。それでも書棚はぎゅうぎゅうで、ほとんど空きスペースがない。仕方がないので頂いた月刊誌や機関誌なども処分するつもりでいる。興味のない人から見れば、ただの新聞や雑誌かもしれないが、私にとっては貴重な資料である。それを捨てるのだから勇気がいる。まるで我が子と別れるような感じだ。


六時過ぎになって、ようやく印刷が終了した。それでも印刷機の調子が悪くて、表紙の下の部分が汚れてしまっている。来週メンテナンスに来てもらうつもりだが、これが出張費や部品代などかなり高いので、頭が痛い。

夜は、のんびりと風呂に入ってから、安い鮪の刺身で一杯やった。


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友がピヨピヨと帰って行った。

2013-02-12 17:01:41 | インポート

二月八日(金)晴れ。

写真が好きで、といっても記念写真の類でもともと凝った写真など撮るテクニックなどない。思い出を撮り溜めているだけだ。以前は、例え一泊の旅行でも、「一旅、一冊」のアルバムを作っていた。それも、家族用と二人の子供それぞれに一冊づつである。二人とも女の子だから、いずれ嫁に行ってしまうことを考えて、持たせてやろうと思ってアルバムを分けたのである。


だから、我が家にはアルバムが百冊以上もある。このアルバムだが、写真を貼る前はそうでもないが、びっしり貼るとかなり重くなる。そのうちに家に置いておくスペースもなくなり、仕方がないので段ボールに入れて事務所に置いてある。アルバムを開いて、「思い出」を肴に一杯やるのが好きな私としては、寂しい限りだが、何と言っても百余冊のアルバムを整理して置いておくだけの場所がない。書棚とアルバム棚のある家に住むのが夢なのだが、もうあきらめている。


最近は、写真を撮っても現像をすることが少なくなった。カメラもフィルムからSDカードになって、パソコンに入れて整理している。友達に渡すのもデーターで送るので随分と楽になった。写真の保存もアルバムからCDになり、プリンターで、CDへの印刷もできるので、いつ、どこに、誰と行ったのか一目で分かるようになった。整理は楽になったが、何となく味気ない。


ビデオもそうだ。趣味で取ってあるドキュメンタリーや映画、マラソン、駅伝などのビデオが、これまた山ほどある。専用のデッキを買って、DVDに入れたいと思っているのだが、時間がない。VHSのビデオも、DVDにダビングするのに、二時間のテープが、五分くらいでできるようになれば良いのだが、二時間の物は、やはり二時間かかり、二百本以上もあるものをDVDに入れると思うと気が遠くなる。画質はそれほど気にしないので、少し余裕が出来たなら、バイトを頼んでダビングしてもらおうと思っている。


夜は、遠方より友人が来訪して、自宅近くの寿司屋「浜一」にて一献。ここは寿司屋と言うよりも居酒屋に近い。いつも寿司を食べずに刺身とつまみで一杯やる。今日も、刺身の盛り合わせに、サバの塩焼き、冷奴、モツの煮込みを肴に「黒霧島」で酔った。友人は、電車で二時間以上も離れている所に住んでいるので、九時過ぎに解散。ピヨピヨと帰って行った。


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