白雲去来

蜷川正大の日々是口実

久しぶりに大木惇夫を読んでいる。

2013-02-07 23:47:06 | インポート

二月七日(木)晴れ。北方領土の日。

 

良い天気である。テレビを見ていたら、「北方領土」の政府広報をやっていた。3・11の震災後に、金子みすずと女性の下の病気の予防のCMを延々見せられてうんざりしていた。代わりに竹島や尖閣のことを流せば良いのにと思っていた。以前、尖閣の魚釣島の切手を作ろうと郵便局に行ったら、しばらくして「不適切なので、不許可」と連絡があった。何を言ってんだか馬鹿野郎。そんなことだからなめられる。

 

伊豆七島の切手なら良くて、尖閣は駄目なのか。それで何が「日本の固有の領土だ」。笑わせてくれるではないか。一民間人が切手を作ったからと言って、何を遠慮することがある。肚が座っていない。「そんなこと俺の一存で許可するから、やらせなさい」といった男が郵政公社にはいないのか。そんな姿勢では、失地の回復など絶対に無理と言うものだ。

 

一日、仕事をしていた。日にちの感覚がなくなり、気が付けば連載原稿の締め切りが過ぎていた。慌てて、仕上げた。今日は、休肝日。なるべく酒量を減らそうと思っている。久しぶりに、事務所の書棚から大木惇夫の「詩全集」三巻を持って来て読んでいる。詩人では大木惇夫が好きだ。


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貧困の政治 飛雪が罵りあふ。

2013-02-07 23:29:39 | インポート

二月六日(水)霙。

 天気予報では、関東地方に積雪とあったが、霙程度に終わってホッとした。ニュースでは、中国海軍の艦艇が、自衛隊の護衛艦に、射撃管制用のレーダーを照射、いわゆるロックオンしたと報じている。攻撃を前提とした行為であることは、素人でも分かる。

 

マスコミや、防衛問題の専門家は、口を揃えて、「異常な行為で、一つ間違えば戦争となる」と言っている。中国海軍と海自の護衛艦との距離は、わずか三キロで、早い話が、目の前で拳銃を突きつけられ、その相手が引き金に指を掛けているのと同じ状態である。

 

「一つ間違えれば、戦争となる」と目くじらを立てているが、そんな大事なことを防衛大臣や総理に報告したのが、その中国海軍の挑発行為から何と一週間もたってからのことらしい。戦争にもなるような行為が、その日のうちに防衛大臣に報告もせずに、一週間もほったらかしにしている。何たる体たらくだ。考えようによっては、そんなことは日常茶飯事で、海自の方も、ロックオンされても攻撃してこないと、危機感がマヒしているのではないか。それとも素人の防衛大臣なんかに報告しても仕方がないと思っているのか・・・。

 

またテレビに登場する評論家のセンセイは、「中国軍の勝手な行為で、政治指導部の命令ではない」。「「軍の暴走行為」などと言っている人が多い。笑わせてくれるではないか、自分たちがそう思いたいだけではないのか。現実を直視するのが、あるいは、政治指導部の命令と認めるのが、終末論に近づくようで怖いのだろう。起きて欲しくないことは、起こらない。という戦後の平和ボケの最たるものだ。

 

共産党の一党独裁の指揮下にある軍部が、どれほど力があろうと、政治指導部を無視して、また命令がなくて、そんな危ないことをすると思うことこそ、非常識だ。どこの国の軍隊でも、上の命令を無視して、勝手な行動をすることなど、ほとんどありえない。まして北朝鮮と同じく一党独裁の共産主義体制の下でだ。軍隊とは、命令が絶対で、そういう軍人こそが重用される。

 

一つ間違えば、戦争となる。ような重大事態を防衛大臣や、総理に報告しない。野田前総理は否定をしているが、民主党政権下でも同様なことがあったにも関わらず「政治判断」で発表しなかったと日経が報じた。事実だとしたら、この国の政治家は腐りきっている。軍人や政治家が命を懸けることを忌避したら、その国は絶対に滅びるに違いあるまい。


三島由紀夫先生は、自決直前に発表した論文の中に、こう書いている。「私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行ったら「日本」はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであろう。それでもいいと思っている人たちと、私は口をきく気にもなれなくなっているのである。」


野村先生も、晩年に、「俺はもう日本の将来を見たくはない。」と仰っていた。もう政治に期待するのは無理なのだろう。


夕方から、東京行き。食事を兼ねて一軒飲んで帰宅。午前中の一瞬の雪に、野村先生の、「貧困の政治 飛雪が罵りあふ」を思い出した。


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納豆勝負。

2013-02-06 11:26:13 | インポート

二月五日(火)曇り。

 

日にちをまたいで帰宅したせいか、目が覚めた時には、家にいるのは私だけだった。起き上がることが出来ない。頭がクラクラする。ひどい二日酔いである。時計を見ると九時半。駄目だ、起きられない。お天道様に「スマン、スマン、オスマントルコ」と心で詫びて枕を抱いてえび寝した。

 

再び、目が覚めたのは十一時。どんなにいい酒を飲んで、美味い物を食べて、美人の酌に酔っても、これでは意味がない。酒の神様のバツカスもひどい仕打ちをするものだ。ヘロヘロになって風呂を入れて、朝食、いやもう昼か。私はどんなに具合が悪くても、二日酔いでも食欲だけはある。普段もお腹が空いて目が覚めることがままある。三度の食事の中で朝食が一番待ちどおしく、楽しみである。

週に五日は、干物と納豆と汁物。干物は、千葉は千倉の「サバの文化干し」が一番。それでもサバは地の物ではなくノルウェー産とのこと。後は、柳カレイかアジ。たまにスーパーで、美味しそうなメザシがあると衝動買いしてしまう。飲んだ翌日の汁物は気休めの塩分控えめの「シジミ何個分の力」とか言うもの。 味噌汁の時は、ダシをしっかり取る。具は、大根、わかめ、豆腐の日替わり。

納豆は、水戸の「船納豆」が最高。これはどなたに贈っても喜ばれる。「船納豆」は納豆のホームラン王である。しかし、残念ながらスーパーなどには置いてない。デパートなど置いてあるところが限られているので、取り寄せとなる。冷凍しておけば一ヶ月ぐらいは平気で、前の日に自然解凍する。まあ値段もそれなりなので、常備というわけには行かない。特に送料とクール便代金を合わせると千円にもなるのが難点か。

 

Zanmai_box1※納豆のホームラン王の「船納豆」。お問い合わせは、丸真食品・02955-7-3337。

 

最近、近くのスーパーで発見したのが、「大山納豆」と言うもの。何と四個パックで八十八円という安さ。恐る恐る買ってみたが、容器はしっかりしているし、美味しい。こんな値段で売って大丈夫なの?とこちらが心配してしまうほどだ。神奈川県にこんな優れものがあるとは知らなかった。数ある納豆の中に殴り込みをかけた大山納豆にエールを送りたい。

 

P1000461_2※これが噂の?大山納豆。四個パックで八十八円とは信じられない。

 

残りの二日は、ソース飯だ。やはり常備の魚ニソ。これは丸善のホモソーセージに限る。ホモソーセージと言っても、アチラの方たちの趣味のソーセージではない。「ホモ」は英語の「homogenized(均一にする)」からきており魚のすり身をよく練って、均一にしてソーセージを作っているからだ。それと伝統の「赤ウインナー」に目玉焼きとキャベツの千切りを添える。これに何種類か揃えてあるソースをかけて食べる。至福の時である。弊社の札幌社友の梶浦直樹君のブログに「マルシンのハンバーグ」のことが書いてあったので、いきなり食べたくなってスーパーに走って買った。私は好きなのだが、家族は興味を示さないのが残念。

ここで気が付いたのだが、私の好きな物には「丸」が付くものが多い。納豆は「丸真」、魚ニソは「丸善」、ハンバーグは「マルシン」。大山納豆も社名か商品に「丸」をつけたならヒットするかもしれない。

 

そんな訳で、昼間から堕落の風呂に入って、酒を抜いて「ソース飯」を食べて、ふーっとため息なんぞついてから、「スマン」を五回繰り返して、また布団にもぐりこんだ。正に堕落の極みである。


夜は、友人のご母堂が亡くなられ、通夜式に行った。終わってから一緒に行った同級生のY氏とともに「やまと」にて献杯。その後、藤棚で昭和の名残りが色濃く残っている
、通称「ハーモニカ長屋」の「月ちゃん」へ転戦。このお店は、以前、カメちゃんと来たことがある。何と、Y氏と「月ちゃん」とはもう三十年以上もの付き合いとのこと。奇遇である。後から入ってきた妙齢のご夫人もY氏の知り合いとかで、今朝の二日酔いも忘れて盛り上がった。我ながら懲りない。十一時前に帰宅。

 


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エイトマン現象?

2013-02-06 10:27:44 | インポート

二月四日(月)晴れ。

若年性痴呆症・・・。最近、この言葉が気になる。ひょっとすると自分が気がつかないうちに、そんな病気にかかっているのではないか、という不安。たとえば、一度読んだことのある本を、また買ってしまったり、前に見た映画を再度借りてしまう。こういうことがままある。話をしていても、簡単なことを思い出せず、「えーと、えーと」を繰り返す「エイトマン現象」(すみません私の造語です)が頻繁におこる。人の名前を思い出せないことや、簡単な活字を忘れてしまうことなど日常茶飯事である。


最近ひどいのは、日にちの感覚がないことだ。月が替わったことぐらいの自覚はあるが、何曜日だか、何の予定が入っていたのか、原稿の締め切りがいつだったか・・・。そんなことを忘れてしまうのだから嫌になる。単に酒の飲み過ぎで頭が腐っているのかもしれないが、ヤバイと思っている今日この頃である。


夜は、恒例の「蜷川政経懇」を吉野町の「一銭」にて開催した。つまみはいつも美味しいが、今回は「キンメのしゃぶしゃぶ」が良かった。しゃきしゃき野菜も美味しく、つい食べ過ぎてしまった。仲間のS氏が誕生日とのことで、関内に転戦。二軒漂流して、最後は「写楽」で〆。ひどく酔った。


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NHKのキャパの特集が圧巻だった。

2013-02-04 11:51:17 | インポート

二月三日(日)晴れ。

今日も良い天気だ。朝から、機関誌「燃えよ祖国」と「大吼」の編集に追われた。珍しく、子供たちも何の用事もないのか、家にいる。上の子供は、趣味でギターを独学で頑張っている。弾いているエレキギターは、社友の松本佳展君がプレゼントをしてくれた。自分で、「初期のエレキギター」とかいう本を買ってきて練習しているが、最近はいくらかコードを弾けるようになってきた。


下の子供は、私があげたパソコンで、音楽を聴いている。私と愚妻は、それぞれ編集の作業。窓から入ってくる日差しは暖かいし、別段食べるものに困る訳でもなく、家族も健康で、恙ない。不如意が続いていて、それなりに大変だが、収入のアテもなく、まあチョウチン・アンコウのように、口を開けて、目の前に獲物(仕事)が来るのを、辛抱強く待っているだけだ。


下の子供は、ケーキ作りが上手である。暇があると、パイやクッキー、クレープなどを作っている。家にパン焼き器があるのを思い出して、先日、石和の帰りに買った「干しブドウ」を使って、ブドウパンを作らせてみた。出来上がったものを皆で食べたが、これが美味しかった。納戸に仕舞ったまま五年も六年もたっていて忘れていた物が、子供のせいで復活した。説明書を見ると「ジャム」も出来るとのことなので、挑戦させてみようと思っている。


現在、みなとみらいにある横浜美術館で、「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー二人の写真家」展が開催されている。実は、「キャパ」と言う名は、架空のもので、恋人のゲルダが、二人の写真を売り出すために考えた名前だそうだ。また、ゲルダ・タローの「タロー」は、岡本太郎に由来していると、岡本の本で読んだことがある。キャパと言えば代表的なのが、スペイン内戦の際に撮った「崩れ落ちる兵士」だろう。しかし、この写真には、前から様々な評価があって、実際は、頭を撃たれたのではなく、演習で足を滑らして転んだ、という説が有力となっている。更に、これを撮ったのは、キャパではなく、ゲルダではないかとも言われている。


九時から、NHKにて、キャパに関する著作のある沢木耕太郎氏の解説による特番があったが、これが圧巻だった。また「週刊新潮」の一月三十一日号のグラビアにおいても、キャパの生誕百年を記念して「二人のロバート・キャパ」の特集を行っている。暇を見つけて横浜美術館に行ってみようと思っている。


夜は、録画しておいた「琵琶湖毎日マラソン」や「八重の桜」など見ながら、酒。肴は、めざしと湯豆腐に玉ねぎサラダとヘルシーなものにした。

Photo※横浜美術館の案内パンフ。

2_2※パンフの中。


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