今日は日直で病院に出ている。外来からの入院は、1週間前からの発熱・咳・食欲不振で受診した91歳男性が肺炎で入院した。2週間前からの鼻汁・咳・発熱の26歳男性(てんかんで小児科管理継続)が受診して、肺炎はなく、副鼻腔内に浸出液充満(膿か)していた。左頬部痛があり、急性副鼻腔炎と判断された。白血球数12000、CRP15と炎症反応上昇があり、食欲不振があることから入院とした。明日耳鼻咽喉科外来(大学病院から応援)で診てもらうことにした。
53歳男性が突然の心窩部痛(胸骨剣状突起部)・嘔気・冷汗で救急搬入された。心窩部に圧痛はない。症状は5分続いて、搬入時には軽快していた。心電図で明らかなST-T変化は指摘できない。その後症状がなく、2時間後に心電図を再検したが変化もない。入院して経過を見ようとしたら午後6時に病棟に上がる時に同様の症状が5分続いた。その後心窩部不快感が継続していた。心電図で明らかなST上昇・低下はないが、前2回に比べてT波の平低化があるようだ。当院では休日の緊急心カテーテル検査ができないので、心臓センターのある専門病院に搬送した。搬入された段階で搬送すべきだったかもしれない。
(追記) 12月15日に紹介先からの返事を持って外来を受診した。冠動脈造影を受けたが、冠動脈は正常だった。胸痛の原因は不明ということだった。その後同様の症状はない。高血圧症はあるので、年齢的にはARBを処方するところだが、冠攣縮性狭心症も否定できず?ということで、Ca拮抗薬のコニールを処方した。念のため、二トロールも処方した。昨年まで通院していた地元の町立病院に診療情報提供書を書いた。