なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

戻ってくるのはいいが

2015年12月22日 | Weblog

 11月30日に小脳出血(出血性梗塞疑い)の80歳代女性を、当地域の基幹病院脳外科に転送した。すっかり忘れていたが、今日脳血管障害の専門病院から当院の地域医療連携室に転院依頼のFAXが来た。転送先の病院に入院中に、今度は右内頚動脈が閉塞したそうだ。血管内治療の目的で、その専門病院に転送されたが、すでに左大脳半球の大部分が梗塞に陥っており、専門的な治療の対象にはならなかった。結局、右完全麻痺・全失語で寝たきり状態になった。現在は経鼻胃管が挿入されている。当院リハビリ病棟への申し込みだったが、神経内科医がリハビリの適応がないため、内科で胃瘻造設目的の入院(転院)にしてほしいということだった。数日中ということではなく(年内はもう胃瘻はしない)、年明けでいいそうなので、こちらで引き受ける旨の返事をしてもらった。胃瘻にして療養型病床への申し込みになる。

 あとはいつもの基幹病院呼吸器科から、誤嚥性肺炎を繰り返している85歳男性が自宅退院にできないので、転院で診てほしいという依頼が来た。これは定番の下請け業で、さっそく明後日の祝日明けに引き取ることにした。先週末から入院数が減少しているので、むしろありがたい。

 MRさんから、社内で糖尿病の話をお願いできませんかと頼まれた。専門医ではなし、この地域の専門医に依頼したほうがいいと思うので、そちらに声をかけてみることを勧めた。何故私にと訊くと、実地医家の話を聞きたいからという。確かにその先生よりこちらの方が話は面白いが(下世話な余計な話を入れるから)、なにしろパワーポイント素人なので準備に3か月はかかる。お金をいただく講演をする資格はないが、院内勉強会で話をする機会はありそうなので、糖尿病の話をスライドにまとめてみることにした。

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