なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

COPD増悪

2015年12月09日 | Weblog

 今日は午前中に内科再来を診て、午後は病棟の指示を出していた。内科医院から喘息発作の82際男性が紹介されて来た。年齢的に単なる喘息発作ではないだろうと思ったが、4-5年前まで喫煙歴があり、胸部X線・CTで両側肺野に気腫性変化を認めた。明らかな肺炎の浸潤影はない。ウイルス感染による増悪か。血液ガスはPaO2が58mmHg・PaCO2が45mmHgだった(室内気)。午前中にかかりつけの医院を受診してデカドロンの点滴を受けたが、改善しないので午後に再受診していた。ふだんの処方はシムビコート吸入とテオドール内服だった。酸素吸入・ステロイド・抗菌薬で経過をみることにした。酸素吸入を開始すると、それだけでも改善してきたようだ。午前中のデカドロンが効いてきたのかもしれない。この慢性閉塞性肺疾患の患者さんで発作的に喘鳴がひとくなるのをどう表現するかだが、ACOSとしてとらえていいのだろうか。今回は吸入できるまで改善したらLAMAの追加かな。

 夕方にリハビリテーションセンター長をしている神経内科医と、リハビリのスタッフ内でのもめごとで、理学療法士の上二人がやめることになる話をした。若いリハビリの職員からの不満が出て、院長に直訴したことなどを聞いた。医局は内科系の先生方が春から3人辞めることになり、病院としては大きな痛手だ。

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