精神科に通院している糖尿病の34歳女性は、血糖がしだいに上昇して10%を超えて、12%になってしまった。注射薬を嫌がっていたが、経口薬だけではどうにもならないので、GLP1受容体作動薬(ビクトーザ)を開始して、さらに持効型インスリンを追加することにした。教育入院を勧めたが、精神科受診や求職中という問題もあり、外来でみている。食事療法自体が難しく、糖質の摂取量がけっこう多い。
1日1回のビクトーザにしているが、週1回の製剤もあるので変更した方がいいかもしれない。なかなか新規の治療を受け入れるまで時間がかかるので、すぐに変更というわけにないかないが(何度か話を繰り返してから変更している)。メトホルミンが初期量でも消化器症状で使えないのが痛い。GLP1受容体阻害薬は空打ちがないと思い込んでいたが、ビクトーザは空打ち用の目盛りがちゃんと付いていた。
昨日アマゾンに注文していた春日武彦先生の「鬱屈精神科医、占いにすがる」が早くも今日届いた。