昨夜は82歳男性が肺炎で入院した。当直医の神経内科医にセフトリアキソンを1回入れてもらっていて、今日は解熱してきた。年末に退院できるかどうかだが、たぶん家族は年明けまでの入院を希望するだろう。
今日は基幹病院呼吸器科から誤嚥性肺炎の85歳男性が転院してきた。今月初めに誤嚥性肺炎で入院して、いったん治癒したが、食事開始とともにまた誤嚥性肺炎を起こした。退院させる見込みがないので入院継続をお願いということだった。今日来てみると、内服処方にアベロックスが入っていて、まだ治療途中だった。食事摂取してまた肺炎、治療して食事摂取してまた肺炎という繰り返しになりそうだ。
内科新患担当の先生(大學病院からの応援)から肺炎の82歳男性の入院治療依頼がきた。先週から発熱が続いて、実は今週月曜日の当直帯に受診していた。消化器科の若い先生がインフルエンザ迅速試験陰性、胸部X線異常なしとして帰宅にしていた。この患者さんは過去2回の入院で胸部単純X線ではわかりにくく、胸部CTで浸潤影がわかるという肺炎で入院していた。今日の検査でもそのパターンだった。高齢者の場合、それほど遠慮しないでCT検査を行ってよいと思う。
やはり昨晩に下部消化管出血で入院した80歳代男性は、これまで5回くらいS状結腸憩室出血で入院していた。外来で当直の外科医が診て(内科系が神経内科のため外科医が診たらしい)、入院依頼の連絡が来ていた。その時の検査では貧血の進行はなかった(Hb11g/dl)。腹部CTでは、それほど腸管内に出血している像はなかった。入院後は血便がなく、今日はHb9.8g/dlと下がっていた。明日また採血して貧血が進行しなければ、大腸内視鏡をしないで経過をみて(これまで何度もしている)、来週の月曜日には退院にするつもりだ。甘くみていると。急に大出血して慌てるかもしれないが。
一昨日からCareNeTVで「カスガ先生の精神科入門 負けるが勝ち」を見返していた。三澤美和先生の「これからの常識!プライマリケアでインスリン導入」もわかりやすい。You tubeでブラタモリを見るのも楽しいけど。