なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

グッドタイミングだった?

2016年05月18日 | Weblog

 今日は内科再来だが、入院患者さんのことをやっているうちに、10時近くになってしまい、遅い外来スタートになった。外科でバイパス手術を行う方向で話が進んでいた胃癌の90歳男性は、術前検査の心エコーで僧房弁に疣贅を疑う病変が発見された。昨日は検査技師が行ったが、今日は循環器科医が再検した。やはりありそうだ。入院後に37℃台の発熱があって、炎症反応も軽度に上昇していた。明らかな肺炎像はなかったが、幽門狭窄で嘔吐した際の誤嚥を疑って、抗菌薬を投与していた。翌日からは解熱して炎症反応も改善した。どうも感染性心内膜炎の症状所見だったらしい。1日抗菌薬投与なしの後に、血液培養を提出して、抗菌薬を再開した。さあ、どうしようか。

 今日眼科に白内障手術のために87歳男性が入院した。入院後に食欲と活気がなくぐったりしているので、明日の手術は延期になった。発熱もなく、患者さんからの訴えはなかった。胸部X線が異常なしと判断して、そのまま退院にすることにしたらしいが、病棟看護師さんが酸素飽和度を測定すると低酸素(88~91%程度)があった。内科外来で高血圧症・老年期認知症で診ている方だったので、眼科の先生から連絡が来た。

 家族(同居の妻と通いで世話している娘二人)の話では、一昨日からの症状らしい。痰が絡んでいた。聴診で確認すると、痰がだいぶ絡んでいる。これは肺炎と判断された。さっそく酸素吸入を開始して、胸部CTをとると、右肺に浸潤影があった。白血球数21800、CRP4.9と上昇していた。CT検査後に、そのまま内科病棟に移して、内科入院とした。同居の妻も認知症がある。眼科の入院予約がなければ、もう数日自宅で様子をみたと思われるので、かえってよかったのだろう。

 昨日外来にCOPDで通院している82歳男性が、大腿骨頸部骨折で整形外科に入院した。今日また外来に高血圧症で通院している89歳男性が同じく大腿骨頸部骨折で入院した。整形外科の先生に2日続けて、「先生の患者さんが」と言われてしまった。

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