なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

トルリシティ注0.75mgアテオス

2016年05月26日 | Weblog

 48歳女性が糖尿病教育入院で治療中だ。10年前に他の病院に通院していたが、糖尿病を担当していた先生が辞めて開業した時に当院に移ってきた。その頃からインスリン強化療法になっていた。この方は肥満があり、血糖コントロール不良で教育入院すると、外来処方のままで、食事療法のみですぐに改善した。インスリン量がどんどん減量となって、ほとんどいらないくらいになった。

 退院サマリーを見ると、最初の入院の時は嘔気嘔吐がひどくて、食事摂取できなかった。肥満で末梢血管が見えず、中心静脈カテーテル(鎖骨下静脈)を挿入していた。血糖上昇のためもあるが、精神的に不安定で、心因性の要素が大きかった。糖尿病で通院していた病院には、精神科外来があり、そちらの通院は継続していた。結局抗うつ薬で安定した。

 その後も当院に何度か糖尿病教育入院になった。入院して食事療法で血糖改善して、退院すると悪化を繰り返した。最近は、椎間板ヘルニアで、その病院(整形外科で有名)に入院を繰り返して、退院して戻ってくると血糖は良好というパターンになった。HbA1cは7~8%前後。今回はHbA1cが悪化というより、連休ごろから血糖が300台になることがあり、体調不良ということだった。どちらかというと、血糖を測定して高めの値に精神的にショックを受けるようだ。

 インスリンは整形外科で入院した時の、そちらの病院の内科の先生が調整した量で継続になっていた。1日合計50単位を越えて、肥満ホルモンを大量に入れるのも良くないが、といって経口薬は増やせないくらい出ている。トルリシティ注が長期処方可能になったら、DPP4阻害薬から切り替える予定だった(基本的に長期処方可能にならないと新薬は使用していない)。ちょっと患者さんにそのことを話したら、2週間に1回でも外来に来ますということで、今週から開始した(ジャヌビアと交換)。結果は、入院後少し経過して、いつもの食事療法が効いてきたころとかぶるが、血糖が低下しているようだ。

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