なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

胃噴門部癌

2016年05月31日 | Weblog

 病棟で電子カルテに入力していると、内科の先生から術前検査として行う心エコーの入力について訊かれた。91歳男性の胃噴門部癌だった。噴門をほぼ全周性に取り巻いて腫瘍があり、食道胃接合部を越えて食道にちょっとだけ浸潤していた。この患者さんは前立腺癌でがんセンターの泌尿器科に通院していた。今回は嘔気・食欲低下での入院だった。

 今年の2月に総胆管結石・急性胆管炎で当院消化器科に入院した。高齢なので保存的に治療を開始したが改善せず、内視鏡処置(ESTによる総胆管結石摘出)のため、がんセンターの消化器科に転院していた。そちらは治療されて治癒した。その時のCTにも腫瘍は写っているが、単純CTだったので正常胃と濃度が同じでわかりにくい。今回は造影CTなので指摘できる。

 ESTの時に気づかないかと訊かれたが、ここは素通りしてしまうのだろう。胃内で内視鏡を反転してそこまで観察している余裕はなさそうだ。急性胆管炎は閉塞性化膿性胆管炎から敗血症性ショックになる可能性があり、採石術が最優先になる。外科に紹介になるが、手術はできるのだろうか。

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