なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

上腸間膜動脈解離

2016年05月25日 | Weblog

 昨日の当直帯が始まってすぐに66歳女性が突然の心窩部痛で救急搬入された。当直医は外科医だった(外科のトップ)。腹部造影CTで上腸間膜動脈解離と診断して、血管外科医に主治医が依頼された。幸いに腸管の血流は保たれ、保存的に経過をみることになった。

 昨日帰る時に救急外来をちらっと見ると、すでに患者さんが数人受診していて、さらに救急車の音が聞こえた。忙しい当直だなと、思いながら帰った。そのほかにも大腸憩室出血や閉塞性黄疸(胆管癌)も受診していた。幸いに深夜帯の受診はなかったようだが、お疲れ様でした。

 突然の腹痛だから、「詰まる、破れる、ねじれる」病気の発症を考えることになっているが、自分だったらはたして診断できたかどうか、心もとない。「ユキティのER画像Teaching File」メジカルビュー社に上腸間膜動脈解離の症例が載っていたので確認した。

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