なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

胆嚢結石と肺炎

2017年11月09日 | Weblog

 昨夜の当直医だった神経内科医に、昨夜受診した41歳女性の診察を頼まれた。発熱と右季肋部痛で受診したそうだ。胆嚢炎を疑ってCTを撮影したところ、(胸腹部で施行したので)思いがけなく肺炎があったそうだ。

 白血球数6300、CRP1.8mg/dlと炎症反応は軽度上昇のみで、肝機能は正常だった。子供が小さいので(小学校低学年2人)外来治療を希望したので、抗菌薬の点滴を而して帰宅とした。今日また外来に来るように言ってある。

 外来で話を聞くと、1週間前から微熱があった。咳・痰はなかった。昨日は38℃台の高熱になったので、内科クリニックを受診した。症状が発熱だけで、アセトアミノフェンのみ処方された。夜になって右季肋部痛も出て、発熱もあるので当院を受診したそうだ。胆嚢結石は健診で以前指摘されていて、時々右季肋部痛があったが、短時間で治まるので受診はしていなかった。

 今日は腹痛はなかった。やはり外来で治療したいという。胸部X線だけだと、見逃すかもしれないが、心陰影の裏側に陰影がある。炎症反応からはマイコプラズマ肺炎が疑われたが、咳は昨日から出始めたという。それほどひどくはない。腹部エコーを行って、胆嚢内に結石が充満しているが、明らかな壁肥厚はなかった。腹部は平坦・軟で右季肋部にごく軽度に圧痛がある。腹痛(自発痛)もないので、胆嚢炎とはいえない。

 抗菌薬内服で経過をみることにして、思わしくない時に治療にすることにした。抗菌薬はニューキノロンにしたが、オグサワ+マクロライドが正しかったのだろうか。

 病院職員(派遣の看護助手さん)の44歳女性が、昨日インフルエンザ予防接種を受けた左上腕が腫れてしまった。注射部位を中心に10cm×7~8cmと広範だった。浮腫状で局所の熱感がある。皮膚科の先生と相談したが、あまり診たことはないと言われた。いきなり蜂窩織炎は考えにくいので、アレルギー反応でしょうかという。抗アレルギー薬と塗り薬で経過をみて、また見せてもらうことにした。

 

 

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