なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

子宮留膿腫

2017年11月27日 | Weblog

 昨日の当直帯で90歳女性が発熱で受診した。当直医の外科医から食事もあまりとれないということで、脱水症として入院させたいと依頼が来た。白血球数15300・CRP2.8と炎症反応上昇があった。2週間前に発熱があり、内科クリニックかr抗菌薬が処方されて一時解熱したらしいが、また発熱していた。

 胸部X線で、明らかな肺炎はなさそうだが、通常は肺炎か尿路感染症(急性腎盂腎炎)なので、もう少し検査してから入院にすることにした。胸腹部CTで明らかな肺炎はなかった。所見としては子宮内に液体貯留があって、発熱の原因として、子宮留膿腫が疑われた。

 尿検査をと思ったが、認知症の治療を受けている方で自尿はとれない。導尿でと思ったが、尿道口がさっぱりわからない。婦人科病棟に入院するので助産師さんにも診てもらったが、やっぱり不明だった。結局尿検査・尿培養は提出できず、血液培養2セットのみ提出した。

 今日婦人科で診てもらって、排膿は100mlと少なかったという返事だった。昨夜よりは元気になってきている。婦人科は高齢者を診たがらないので内科で治療継続する。

コメント
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