金曜日の夜に(当直は整形外科医)90歳女性がめまいで入院していた。以前もBPPVで3日間入院した既往がある。昨日電話して、回転性めまいと嘔気は軽快して食事を開始していた。今日も当番で必ず病院に来るので、昨日は病院には来なかった。
確か前回も土曜日に入院して、日曜日には軽快していたので、翌々日の月曜に診察して退院にするという、いい加減な対応だった。当直医の画像診断の結果と看護師さんの判断を信用しているともいえるが、要は良い子はまねしないでくださいの省エネ診療だ(入院患者30名超なので、極力省エネで運行中)。
病院に来てから知ったが、土日の内科診療に来ているバイトの先生が、車で来る途中交通事故に会ったそうだ。昨日は内科の当番だった先生が、今日は外科のトップの先生が 内科分の日直を肩代わりしていた。今日の分は当方に連絡が来るはずだが、毎週土日に出勤しているので配慮してくれたらしい。
今日は施設(精神遅滞の方の)入所中の89歳女性が、両側の誤嚥性肺炎(一昨日に嘔吐した)で入院になっていた。画像で見ると、両側肺野背側に広範な浸潤影がある。家族が午後から来ていたが、患者さんの甥の嫁(高齢者)が責任者になっていて、甥を含めて直接血のつながりのある親族はもういないそうだ。頻繁に病院に呼ばれても困るということだった。病院でお預かりしてできる範囲で治療はするが、人工呼吸まではしないことを説明した。
伝染性単核球症の34歳男性は入院してからは発熱しなくなり、入院5日で退院していった。結局EBVとCMVは既感染だった。基幹病院呼吸器内科の外来から直接紹介入院となったCOPD急性増悪(COPD終末期)の88歳男性は、今朝亡くなっていた。同院から紹介された他の患者さんたちも、数日で亡くなりそうな方など予想通り思わしくない経過だ。