なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

ツツガムシ病3例目

2017年11月29日 | Weblog

 今年3例目のツツガムシ病。1週間前からの発熱・皮疹で44歳男性が受診した。白血球数は正常域で、CRPは陰性(0.0)だった。腰部に刺し口を判断される部位があったが、点綴的な黒色痂皮ではなく白色(?)痂皮だった。森林組合に勤務していて、山に入るのが仕事なので、発症してもおかしくない。

 入院してミノマイシン内服が開始されると、解熱して皮疹もしだいに消褪した。ツツガムシIgM抗体が陽性に出て(ギリアム・カトーは10倍、カープが80倍、いずれも10未満が正常値)、診断が確定した。今日退院して、ミノマイシンは継続して外来で経過をみることになった。先月から3例目になる。当院でのツツガムシ病は数年に1回あるかないかで、それも年1例なので、今年は多いほうだ。3例とも同じ先生が担当になって、それも偶然だが珍しい。

 久しぶりに警察で逮捕された中年男性を連れてきた。首都圏の病院に肝硬変・糖尿病で通院しているという。締め切った診察室内で手錠をかけられた容疑者は饒舌だった。お薬手帳は持っていたが、直近の処方内容は貼っていなくて、処方が追加されたというのでFAXで問い合わせることにした。

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